第131話 ★音色

文字数 275文字

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

…………

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

あの音は猛だな。

猛のトゥルルは重低音

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

あっ、あの音は蘭さんだ。

蘭さんのトゥルルはちょっと高めで爽やかな響き

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

猛!

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

蘭さん!
ふふふ。

聞きわけられるようになってしまった

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

ん?

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

あれは……?

猛でも蘭さんでもない!

誰なんだ?

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

あっ、そうか!

ほんとの電話だー!

待って、待ってー。今出るからぁー

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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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