第6話 自分が食いたいだけなのでは?

文字数 323文字

おーい、蘭
なんですか?
おまえ、冷蔵庫のアイス食った?
食べません
 あっ。僕だ。と思う僕。
えっ? ほんとに?
食べませんよ。どうせ、猛さんの好きな歯磨き粉味でしょ?
チョコミント味な
歯磨き粉
食わないか……
 うん。僕だからね。犯人。
食わないよな
ええ
 あっ、二人がめっちゃ、こっち見てる。
かーくん。アイス食べたんですか?
食べたよな? かーくん
えっと……
かーくんなんですよね? 歯磨き粉味のアイス食べたの
いや、あの、歯磨き粉味じゃなかったけど……
あっ! やっぱり、かーくんが食ったんだな?
ああ、その……うん。ごめん
かーくん! 僕と猛さんに謝って!
だから、ごめん
僕、ハーゲンダッツのいちご味が食べたいな
えッ?
買ってきて
ええッ?
何か?
いや、なんでも……行ってきます
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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