第79話 猫まんま

文字数 263文字

おっはよー。ミャーコ
みゃ〜ん
お腹へったねぇ。ごはんだよ〜。お食べ
みゃ〜
ああ、かーくん。おはよう。飯は?
今、作るよ……って、ああ! ど、どうしよう。ご飯、炊けてない
またタイマーかけ忘れたのか?
う、うん。ああ……食パンも切らしてる
冷や飯の残り、冷凍してないのか?
ない! 昨日の夜、猛が物足りないっていうから、チャーハン作ったろ
なっ! どうするんだ? 朝飯は?
とりあえず、早炊きするから三十分待って!
そんなに待てないよ
 カリカリ。ポリポリポリ……。
……ミャーコ。うまそうに食ってるな
猛! 猫のまんまをそんな物欲しそうに見ちゃダメっ!
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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