第165話 もしも・外伝

文字数 295文字

もしもし、兄ちゃん?
うん
もしも、僕が〇つ子だったら……って、まえに話してたよね?
うん?
あれの猛バージョン考えたんだけど
また、くだらないことを
まあまあ。聞いてよ。もしも、猛が五つ子だったら
五つ子だったら?
兄ちゃんの名前は、こうなるね。たける、ちける、つける、てける、とける
ちける……つける……
そこじゃないんだよ。僕が強調したいのは、とける!
溶ける……
東堂溶だねぇ〜
溶けるかぁ……
それでさ。僕が五つ子のとき、東堂凍だったよね?
ああ、そうそう。凍
奇跡なんだよぉ〜。兄が東堂溶で、弟が東堂凍なんだよ? 溶と凍だよ?
あはは。なんか温度差の激しい兄弟だなぁ
でしょ〜?
ははは
ふへへ
早く帰ってこいよ?
は〜い
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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