第120話 続・寝言

文字数 302文字

 またまた花札大会。
かーくん、寝始めたぞ
連日、夜更かししてたからですよ
まあ、寝かしとき
うーん……兄ちゃん……
あっ、寝言ですね
今日はまだ兄ちゃん、なんもとってないぞ!
猛。信用されてへんなぁ
うーん……兄ちゃん……助けてぇ
えっ? 助けてって言われても、どうしたらいいんだ?
さあ? 夢のなかに行くしかないんじゃ?
どうやってだよ?
さあ?
うーん……うーん……

 パチっ。むくっ。

 起きてきた僕。

兄ちゃんのバカー! なんで助けてくれないんだよー!
ははは……かーくん、また防波堤で兄ちゃんに見すてられる夢見たのかなぁ?
ベスト・オブ・悪夢ですね
兄ちゃん、できればその夢見るの、やめてほしいなぁ……
兄ちゃんのバカー!
ははは……
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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