第107話 ★まだまだ悪夢
文字数 605文字
ギャー！
またコレー！
かーくんか？
おれもや。
なんか知らんけど、またコレになってもうたー！
ど、どうしよう。
やっぱり猛の呪い？
かーくん、昨日、猛にちゃんと肉食わせたんか？ 食わせてへんかったら、その恨みやで
食わせたよ！
いつもの三倍、唐揚げ食わせたよ。
僕のぶんまで食ったんだからね！
むしろ恨んでるのはこっち！
えーと、ほなら、安い肉で脂身ばっかりだったとか？
ふつうの肉だよ！
安売りのムネ肉だったけど、国産だよ。ていうか、兄ちゃんは肉なら脂身でもなんでもオッケーな人！
ほなら、なんでかなぁ？
肉じゃなく、猛の恨みを買いそうなこと……
ハッ！ まさか……
まさか？
起きたら顔が、猛のヘタクソな絵になってる悪夢を見た〜
って言ったら、へこんでた
それやな
それかな？
それやろ
ギャー！ ヤダよ。僕、一生このままだったら、どうしよう！
かーくんはまだええで。
おれより可愛いねんから
可愛い？
この絵に可愛いも可愛くないもなくない？
よう見てみ。
かーくんの頭、丸いやろ。
口も笑うとるし、両手なんかバンザイしとるみたいやで
う、うーん……。
まあ、三村くんよりは、マシかな
猛の愛情がこもっとるんや
そうだったのか。
兄ちゃん……
近づいてくる足音。
キャー！
虫っぽい何かがいるー！ 二匹も！
殺虫剤、殺虫剤！
プシュー
ギャー！
や、やられたー！
………………
…………
……
っていう夢を今朝、見たんだよ。
いや〜怖かったー！
(´▽︎`*)ｱﾊﾊ
……かーくん。
兄ちゃん、泣くぞ？
