第119話 寝言

文字数 217文字

 四人で花札大会の夜。
ああ、もう四時ですね。今夜はそろそろ寝ますか?
そやなぁ
寝るか
あーあ、かーくん。うたた寝しちゃって
ほんまやな。疲れとったんやな
なあ、寝る前になんか食わないか? 小腹へった
僕はいいです
戸棚にたしか、カッパえびせんがあったんだよな
……うーん。猛……猛……
猛。かーくんが寝言で呼んでるで
可愛いなぁ。うちの弟は。夢のなかでも兄ちゃんに甘えてるのか
……猛が、カッパ……とった
…………
…………
…………
寝るか
そやな
おやすみなさい
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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