第127話 ★混線

文字数 325文字

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

あっ、電話だ!

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

ん? 待てよ。蘭さんかも?

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

猛かも?

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

うーん、ほんとの電話かもしれない。とりあえず、出よう
 電話にむかう僕。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

…………
あっ、ほら。だまされた!
違いますよ。僕がだましたんです
いや、おれだよ。

かーくんはおれにしか、だまされない!

いいえ! 僕にだって、だまされます
どっちが上手いか競争だ!
望むところです!

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

…………

 トゥルルルル!

 トゥルルルル!

……晩ご飯、作ろ
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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