第80話 続・猫まんま

文字数 316文字

もう、かーくん。猛さん。何さわいでるんですか? 目が覚めちゃったじゃないですか
あっ、蘭さん。ごめん。ごめん。おはよう
おはようございます
蘭さん、また寝るの?
なんかお腹すいたから、かるく食べようかな
えっ? 今、ご飯がないんだよね。二十分待ってくれたら、ご飯が炊けるから
ええっ。二十分も待てない
 カリカリカリ。コリコリ……。
……ミャーコ。おいしそうだねぇ
みゃ〜ん
えっ? まさか、蘭さんまで、猫のまんま狙ってないよね? 猫まんまじゃないよ? 猫のまんまだよ?
猫まんまって、なんですか?
えっ?(僕)
えっ?(猛)
蘭さん、猫まんま、食べたことないの?
だから、猫まんまって?
……いや、いいんだ。なんでもない。説明するほどに、わびしくなるから
ふうん?
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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