第188話 クリスマス戦争 その三

文字数 318文字

 連休三日め(クリスマス当日)。

 フライドチキン。

わ〜い。ケンタッキーフライドチッキ〜ン
肉。肉
やっぱクリスマスはケンチキやなぁ
もう、猛さん、さっきから『肉』しか言わない
あっ、蘭さん。シャンパン飲む?
いただきます
うまいねぇ
うまいな
美味しいですねぇ
うまいわぁ
 一時間後。
……なんか忘れてないですか?
えっ? 何を?
初日すき焼きやろ? イブ焼肉で、今日がケンタッキーやで。なんも忘れてへんで
そうだよね。充分、食った。満腹。満腹。肉祭り



あッ!
蘭さん、どうしたの?
忘れてますよ。僕ら
えっ? な、何を?
クリスマスなのに肉しか食ってない!
肉祭り……
だから、クリスマスケーキは?
ああ、忘れてた〜
ははは
へへへ



ケーキ食べよっかぁ〜
やっと普通のクリスマス……
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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