第106話 ★忘れたころに悪夢

文字数 221文字

ギャー! どうしよう!

兄ちゃん!

ん? どうした?
ちょっと来て!

早く来て!

起きたら、こんなことにぃー!

朝から、にぎやかだなぁ。

——ハッ!

かーくん?

…………
…………
…………
……かーくん。

髪、ハネてるぞ?

……兄ちゃん
ああ、なんだ?

やけにさわいでたけど

僕のこと、ちゃんと見えてるよね?
はっ? 何が?

それより腹へったよ。

朝飯作ってくれ〜

…………
………………
…………
……
……っていう夢をね。今朝、見たんだよ。

いや〜怖かった!

…………悪かったな。

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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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