第53話 蘭さんが京言葉になる瞬間 その二

文字数 243文字

あっ、兄ちゃん。なんの本、読んでるのぉ?
まだらの紐
えっ? 今さらホームズ? そんなのミステリマニアとして基本中の基本だよ?
おれはミステリマニアじゃないよ
探偵のくせにぃー。そんなんだから、仕事来ないんだよー
それとこれとは関係ないだろ
で、なんで今さら読んでるの?
コタツの上に置いてあったんだよ
へぇ。蘭さんのかな?——ハッ! 蘭さん。いつのまに、そこにっ?
ふふふ。巳ぃさんが出はっ——
ダメダメー! それはまだ言っちゃダメ!
 ※注  オチがわからないかたは、まだらの紐を読んでね。かーくんより。
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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