第144話 ★イチゴジャムの行方

文字数 460文字

ああ、うまかったねぇ〜

僕もう満腹。

あとはいいや

僕も。けっきょく、シャケと塩昆布だったなぁ
まだ二つあまってるぞ
じゃあ、そのどっちかがイチゴジャムですね!
和牛も出てなくない?
よし! おれが食う!
兄ちゃん、何個めだよ?

十個は食ったよね?

まだ八個だ
はいはい。それ食ったら十個ね
和牛とイチゴジャムの二択!

天国と地獄!

究極の二択だね!
ああ、すまんけど、おれも一個もらうわ
ええー! 二択とわかってるのにチャレンジャーですね。鮭児くん
小腹ぶん、足りんねん
僕といっしょの数だけ食べたのに
よし! じゃあ、勝負だ。鮭児!
勝負や!
 それぞれのおむすびを手にとる猛と三村くん。
ドキドキ
ワクワク
…………!

こっ、これはっ!

どっち? どっちなの?

兄ちゃん!

和牛? それともジャム?
肉だー!

美味い! 最高級和牛!

よかったね〜

兄ちゃん。

いじきたなく食い続けた甲斐があったね〜

ははは〜

かーくんのイヤミが気にならない美味さ!

じゃあ、鮭児くんがイチゴジャムですか。

ぷふふ(*´艸`)

ん? おれ、高菜やで?
えっ?
えっ?
うまうま
なら、イチゴはどこへ行ったんですかー!
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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