第122話 ★モテ度

文字数 325文字

ただいま〜

兄ちゃ〜ん!

おかえり。かーくん。

どうした?

今日ね、百円ひろったんだよ〜

スゴイでしょ?

またか。ほんと、しょっちゅう、ひろってくるな
小銭の声が聞こえるからねぇ〜
かーくん、モテモテだな
子ども(小銭)ばっかりだけどねぇ
子ども……
一円は幼児でしょ。五円は園児。十円は小学生。五十円は中学生。百円は高校生。五百円が大学生かな!
ふうん。なるほどなぁ。

さすが小銭の声を聞く男!

幼児はもう何回ひろったかわからないし、小学生や中高生も意外とよくナンパされるんだぁ。

大学生がなかなか遭遇できないのはしかたないとして、不思議と園児もほとんど会わないんだよねぇ。

ていうかさ。大人(紙幣)にモテたい……

ははは。

かーくん、人間のモテ度といっしょだな

くすん……( ;∀;)
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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