第14話 結界・ふたたび

文字数 365文字

ああッ! 兄ちゃんの部屋の前に、またまた結界がぁー!
今度はなんだよ? ミャーコか?
蘭さんだよ!
蘭……おれの部屋の前に座りこんで、何してるんだ?
今日はね。負ける気がしないんですよね
はっ?
おれの(しかばね)を超えて行け!
はあ……?
最初はグー
なッ? ジャンケンかっ?
いんじゃん、ホイっ!
ホイっ!
勝ったー!
……今のはズルだろ。急に来たよな
いいですよ。何回でもかかってきなさーい。そのかわり、僕に勝てるまで、ここは通しませんよ?
よーし、うけてたつ
いんじゃん、ホイ!
ホイっ!
やったー。僕の勝ちィー
……もう一回だ
いいですよ
兄ちゃん。やめたほうがいいと思うよ。蘭さん、さっき僕に五十勝した……って聞いてないね
  数時間後。
いんじゃん……ホイ
ホイ……
はい。僕の勝ちねぇ。もう負け認めたほうがよくないですか?
まだまだ……
兄ちゃん……だから言ったのに
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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