第136話 続・物の怪

文字数 278文字

に、兄ちゃん……
なんだよ? かーくん
やっぱり、物置になんかいる
物の怪か?
物の怪かもね
なんで?
なんか変な音がするんだよ。戸口の鍵もかかってるし、窓も閉まってるし、他に出入りできるとこなんかないのに。なかから物音がするぅ
ふうん?
 裏庭の物置に行く僕と猛。
ほんとだ。なんかいるな
でしょ? ゴソゴソ言ってるよね
うーん
も……物の怪だよぉ
毛も落ちてたしな

 カチャッ。

 なかへ入る僕と猛。

ミャー
あ、あれ? ミャーコ?
みゃ〜
 棚にとびのって、屋根のすきまへ消えていくミャーコ。
かーくん
うん
物の怪の正体見たり。枯れ尾花、だな
うん
ははは
ふへへ
とりあえず屋根裏のすきま、埋めるか
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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