第32話 ★ミャーコの獲物

文字数 235文字

…………
ハッ! ミャーコが何かを見つめてる
…………
あれは獲物を狙ってるときの目だ
…………
ミャーコ、なんかいるの?
  シャカシャカ……。
ハッ! 何か動いた!

ね、ネズミ?

いや、黒かったよね?

ま、ま、ま……まさか、僕の大嫌いなアレなの?

……ミャッ!
ああー、ダメー! 

ミャーコ、それ、さわっちゃダメ!

バッチィからぁー!

  あわててミャーコを抱きあげる僕。

  階段下のかげに隠れて、猫じゃらしをにぎりしめる兄。

…………
シャカシャカ
……ミャーコ、行こ
ミャ〜ン
あっ、かまって……くれ。
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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