第121話 ★新たな悪夢

文字数 542文字

うーん。喉かわいちゃった。

お水〜

深夜だから、みんな寝てるんだ。

静かだなぁ。

さ、僕も水飲んで、早く寝よ

ん? 今、なんか動いた?
 カサコソ……。
ジャン!
キャー!

出たー! 虫っぽい何かー!

 カサコソ……。
ジャ〜ン
キャー!

また出たー!

 ガサゴソ、ガサ!
ん? ひときわイヤな感じ!
 ガサゴソゴソ!
キャーッ! デカイー!

バケモノー!

かーくん! 猛さん!

助けてー!

……って、なんで誰も来てくれないのぉー!

蘭さ〜ん
おーい、蘭〜
キャー! 来ないで!

殺虫剤、殺虫剤ー!

 シューッ!
ギャー!
やられたー!
ああ、もう一匹が死なない!

来ないでー!

 ドシン!

 ドシン!

ヤダ、もう、助けてー!

かーくん、猛さーん!

………………
…………
……
っていう夢を見たんですよねぇ。

怖かった〜

…………
ふへへ、ひひひ。

はひひひひ……

ツボったー!

(≧∀≦)!

どうせ、おれの絵は……
ちょい待てやー!

なんで、おれだけ助け呼ばれへんねん。納得いかんわー

ふひひ。ははは。

ツボー! ツボー!

(≧∀≦)!

どうせ、ヘタクソだよ。

悪かったな……

いや、だからな。

なんで、どいつもこいつも、いざってとき、おれのこと頼ってくれへんねん——って、聞いとるか?

あひひ。ふへへ。

ひはひは(≧∀≦)

どうせ、ヘタクソ……
ああ、おもしろい悪夢だった
……聞いてへんねんなぁ
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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