第101話 死にます

文字数 238文字

ああ、なんか雨降ってきたよぉ。ゲームいいとこなのにぃ
かーくん。急がないと、洗濯物ぬれるぞ
わかってるよぉ。猛、五分で帰ってくるから。絶対、死なせないでよ?
えっ? ああ

 スマホを置いて庭に出ていく僕。

 数分後。

まにあった。まにあった。ぬれずにすんだ——って、猛! 何やってんだよ。僕のスマホでぇー!
えっ? だって、勇者を死なすなって言ったろ?
ちがーう! 僕のスマホを死なせるなって言ったんだよ。猛がさわったら死んじゃうー!
ははは……
 超絶破壊神(静電気やろう)は乾いた声で笑った。
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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