第34話 となりにスリーピング・ビューティー

文字数 285文字

うーん、よく寝たぁ——って! なんで、ここに眠れる森の美女がぁッ! うわぁッ! 美しすぎる! はうーッ
……かーくん。ウルサイですよ。目が覚めちゃったじゃないですか
ええー! 僕、蘭さんになんかしたッ? なんにもしてないよね? してないって言ってぇーッ!
かーくん……覚えてないんですか?
えッ?

 ドッキーン!

 な、なんだろ?

 なんか思いだすのが、怖い……。

僕が夜中に水飲みにおりてきたとき
うん……
オバケがなんとかかんとか言って、僕の腕つかんで部屋にひっぱりこんだじゃないですか。そのあと、自分はグウグウ寝ちゃうくせに、手を離してくれないんですよね
 あっ、そうだった……。
てへっ
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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