第132話 ★続・音色

文字数 310文字

ふへへ。今日は僕がみんなをだましてやるんだ。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル……

なんで誰も来ないんだ?

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

お、おーい。猛、蘭さん。

電話鳴ってるよー。

出てよぉ。僕、手離せないからー

 トゥルルルル。

 トゥルルルル。

おーい

 トゥルルルル。

 トゥルルルル……

もう! なんで出てくれないんだよー
 走っていく僕。
かーくんの音、高いから、すぐわかるんだよな〜

いつまでやってるのかな?

だから、相手してあげたほうがいいって言ったじゃないですか
うーん、そうだなぁ。

可愛い弟のためか

…………
あっ、かーくん。

電話、出ようか?

……もういいよ
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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