第148話 ★季節外れの麦茶

文字数 502文字

おーい、かーくん。

喉かわいた。お茶くれ。お茶〜

かーくん?

あれ? いないな。どこ行ったのかな?

 冷蔵庫をあける猛。
麦茶があるな。

かーくん? 麦茶飲むぞ〜?

 トクトクトク。

 ゴクゴク……。

むっ? すっぱ……い?
ただいま〜

ああ、ビックリした。今日カレーの予定なのにルー切らしてた。急いでコンビニ行って……あれ?

猛、何してんの?

喉かわいたから麦茶飲んでた
麦茶? 

今日わかしたばっかりで、まだヤカンのなかだよ?

…………
…………
……じゃあ、この茶色い液体は?

ちなみに、すっぱいんだが

あっ!( ̄□︎ ̄;)!!

チラッ

あっ?
ああ……(^◇^;)

チラチラッ

ああ?
……飲んだ?
飲んだ
……まあ、猛なら大丈夫かな?

ブツブツ……

かーくん。さっきから、おれの顔チラチラ見たり、ブツブツ言うのはなんなんだ?
えっとぉ……(°▽°)
ハッキリ言うんだ。かーくん!

兄ちゃんが右手に持ってる、これはなんだ?

夏にソウメン作ったときのあまりの麺つゆ!
…………
…………
かーくん。兄ちゃんが幻覚見えたり、急に笑いだしたり、トイレに三時間こもったりしたら、どう責任とってくれるんだ?
兄ちゃんなら大丈夫!

キング・オブ・免疫力!

キングか
キングだね!
ははは
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登場人物紹介

東堂薫(かーくん)

京都五条の町屋で兄の猛と蘭さんといっしょに暮らしている。アパレルショップ店員。

東堂猛(兄)

顔も頭も運動神経もいいけど、ちょっと残念なほどのブラコン。

九重蘭

絶世の美貌の友人であり、同居人のミステリー作家。

男ですよ。

三村鮭児(みむらけいじ)

大阪の友達。ときどき遊びに来る。

ミャーコ

うちの愛猫。猛になつかない。蘭さんが大好き。三村くんを敵だと思っている。

真顔の蘭さん

得体の知れない何か

得体の知れない何か2

ちゃるちゃる

長年、愛されるおサルのぬいぐるみ

得体の知れない何か3

トラ

オウム

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