都市伝説
文字数 329文字
「レイナ。お前、都市伝説って知ってる?」
「どんな話?」
「例えばさ。
姉妹が同じ部屋に住んでて。
ある日姉さんが、風呂上がりにドレッサーの前に座って、髪乾かしてて」
「ああ、それ聞いたことある。
姉さんが後ろのベッドで寝てる妹に、今すぐ部屋から出ろって言うやつね」
「そうそう。凄い剣幕で言うから、渋々妹が外に出て」
「後から慌てて出てきた姉さんに聞いたら、妹が寝ていたベッドの下に、殺人鬼が潜り込んで、こっち見てたって話ね」
「それ、それ」
「でも、そういうのって、結局作り話でしょ」
「どうしてそう思う?」
「だって殺人鬼が、そこいらにゴロゴロいる訳ないじゃん。
トオルは、そういうの信じるタイプ?」
「信じるというかさ。
今レイナの後ろに、包丁持って笑ってる奴がいるんだけど…」
了
「どんな話?」
「例えばさ。
姉妹が同じ部屋に住んでて。
ある日姉さんが、風呂上がりにドレッサーの前に座って、髪乾かしてて」
「ああ、それ聞いたことある。
姉さんが後ろのベッドで寝てる妹に、今すぐ部屋から出ろって言うやつね」
「そうそう。凄い剣幕で言うから、渋々妹が外に出て」
「後から慌てて出てきた姉さんに聞いたら、妹が寝ていたベッドの下に、殺人鬼が潜り込んで、こっち見てたって話ね」
「それ、それ」
「でも、そういうのって、結局作り話でしょ」
「どうしてそう思う?」
「だって殺人鬼が、そこいらにゴロゴロいる訳ないじゃん。
トオルは、そういうの信じるタイプ?」
「信じるというかさ。
今レイナの後ろに、包丁持って笑ってる奴がいるんだけど…」
了