文字数 262文字

「あの橋、渡って行こうや。近道やで」
俺が言うとトオルとミワが反対する。
「ヒトシ、この橋はやばいらしいで。やめとこ」
「そうやわ。渡ったら世界が変わってしまうって、噂なんよ」

「何言うとんねん。そんな迷信信じられるかいや。行くで」
俺が渡りだすと、2人も渋々ついてくる。

「ほら、見てみい。世界なんか変わるかいや」
橋を渡り切った俺は、周りの景色がまったく変化していないのを見て、勝ち誇った気分で振り返る。

すると。
トオルとミワが変わっていた。
人外に。

2人は何故か、怯えたように俺を見ている。
俺は自分の手を見た。
俺も人外に変わっていた。
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