カラオケボックス

文字数 693文字

作者注:昔からある、都市伝説のパロディです

今日は4人で、カラオケで盛り上がる予定。
私と彼氏のユキヒコ、マイとその彼氏のサトル。
場所はいつものカラオケボックスで、いつものように、朝まで歌いまくろうって話になってる。

待ち合わせの時間より少し遅れて行くと、マイとサトルは既に盛り上がっていた。
「ミキ、来るのおせえ」
サトルがいつもの曲をノリノリで熱唱している横で、マイが私に文句を一言。

「ごめん。ちっと、野暮用で。ユキヒコ、まだ来てないん?」
「まだだよ」
「相変わらず、時間にルーズな奴め。何やてんだか」
自分のことは棚に上げて、ユキヒコにラインを入れる。

ミキ:ユキヒコ、おせえ。なにやってんの?
メッセージはすぐに既読になったのに、返事が返って来ない。
――変だな。いつもだったら、すぐに返事来るのに。

そう思ってたら、ユキヒコから返事が来た。
ユキヒコ:お前誰だ?

――何言ってんだ?こいつ。まさか酔っぱらってる?
ミキ:ふざけないの。あんたの可愛い彼女のミキちゃんでえす
ユキヒコ:そっちこそふざけんな。お前誰なんだよ。何でミキのスマホ使ってんの?

――はあ?こいつマジで酔っぱらってんな。
ミキ:あのね。マジふざけないで欲しいわ。あんたこそ誰よ?
ユキヒコ:お前、マジでミキ?

ミキ:だからあ、さっきからそうだって言ってんじゃん
ユキヒコ:だってお前。昨日マイとサトルと3人で事故して、死んだじゃん

――はあ?
私はマイとサトルに言った。
「ユキヒコの奴、酔っぱらってやがんの。あたしとあんたたちが、昨日事故で死んだとか言ってんぜ」

それを聞いて2人は大笑いした。
「バカじゃねえの。そん時、ユキヒコも一緒に死んだじゃん」
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