第36話 Holy Wars
文字数 896文字
「だめだな」
「う~ん」
「他にどんな手があるのでしょうね」
レマがそうつぶやいたあと、虚空に不穏な気配を感じた。見上げると、三重の上空に似つかわしくないものが浮かんでいた。
「そんな・・・」
「嘘でショ・・・」
レマとエリが愕然とした。
「「マリーン・ワン!」」
ホバリングした大統領専用ヘリから、その主が顔を出した。
「「ボウスハイト・ロックフォーゲル!」」
「ラスボス登場するの早くない?」
メシヤはそれほどにも驚かなかった。むしろ、この状況を楽しんでいるようであった。
「私はラスボスではないよ。・・・多分な」
「大統領閣下のお目当てはやはりこれですか?」
「まあ、それも目的ではあるのだが」
そこまで言うと、ボウスハイトはヘリから降りた。
ボウスハイトとメシヤの邂逅は、饒舌に進んだ。
「私の目当ては君だよ、メシヤくん」
女性陣一同は頬を赤らめた。
「僕はノーマルですよ、ロックフォーゲル大統領。てか、どうして僕の名前を?」
「知らないものはないさ。失礼だが、君は自分という人間のことをもっとよく知ったほうが
いい。裏の世界で、君は有名人だよ」
「まったくの無名だと思いますけど」
「私はその聖剣の力に興味を持っている。そして、そのエネルギーを最大限引き出せるのは
君しかいない」
「いちどお手合わせ願いたいものだな」
「断ると言ったら?」
「この石を破壊しよう」
「交渉決裂ですね」
話がきな臭くなってきたが、どうやら対決は避けられないようだ。
「いざ」
ボウスハイトが間合いを詰めようと一歩踏み出した。
「気が進まないけど仕方ないですね」
メシヤは一歩引き下がった。
次の瞬間ボウスハイトが一気に距離をゼロにした。
「速い!」
メシヤはとっさに抜いた臥龍剣で、ボウスハイトの左拳をブロックした。すかさず右拳が飛んでくる。そのオフェンスには左手で抜いた鳳雛剣でかろうじて難を逃れた。
ボウスハイトはテコンダーのように華麗な足技も使ってくる、メシヤは防戦一方だ。
「脚の二、三本ももってかれそうだな」
「どうした、この程度か? メシヤくん」
(臥龍剣と鳳雛剣でガードしているだけとはいえ、多少のダメージは受けているはずなのに・・・!)
「う~ん」
「他にどんな手があるのでしょうね」
レマがそうつぶやいたあと、虚空に不穏な気配を感じた。見上げると、三重の上空に似つかわしくないものが浮かんでいた。
「そんな・・・」
「嘘でショ・・・」
レマとエリが愕然とした。
「「マリーン・ワン!」」
ホバリングした大統領専用ヘリから、その主が顔を出した。
「「ボウスハイト・ロックフォーゲル!」」
「ラスボス登場するの早くない?」
メシヤはそれほどにも驚かなかった。むしろ、この状況を楽しんでいるようであった。
「私はラスボスではないよ。・・・多分な」
「大統領閣下のお目当てはやはりこれですか?」
「まあ、それも目的ではあるのだが」
そこまで言うと、ボウスハイトはヘリから降りた。
ボウスハイトとメシヤの邂逅は、饒舌に進んだ。
「私の目当ては君だよ、メシヤくん」
女性陣一同は頬を赤らめた。
「僕はノーマルですよ、ロックフォーゲル大統領。てか、どうして僕の名前を?」
「知らないものはないさ。失礼だが、君は自分という人間のことをもっとよく知ったほうが
いい。裏の世界で、君は有名人だよ」
「まったくの無名だと思いますけど」
「私はその聖剣の力に興味を持っている。そして、そのエネルギーを最大限引き出せるのは
君しかいない」
「いちどお手合わせ願いたいものだな」
「断ると言ったら?」
「この石を破壊しよう」
「交渉決裂ですね」
話がきな臭くなってきたが、どうやら対決は避けられないようだ。
「いざ」
ボウスハイトが間合いを詰めようと一歩踏み出した。
「気が進まないけど仕方ないですね」
メシヤは一歩引き下がった。
次の瞬間ボウスハイトが一気に距離をゼロにした。
「速い!」
メシヤはとっさに抜いた臥龍剣で、ボウスハイトの左拳をブロックした。すかさず右拳が飛んでくる。そのオフェンスには左手で抜いた鳳雛剣でかろうじて難を逃れた。
ボウスハイトはテコンダーのように華麗な足技も使ってくる、メシヤは防戦一方だ。
「脚の二、三本ももってかれそうだな」
「どうした、この程度か? メシヤくん」
(臥龍剣と鳳雛剣でガードしているだけとはいえ、多少のダメージは受けているはずなのに・・・!)