第83話 確定申告

文字数 693文字

 今、確定申告書を出してきた。
例年の通り紙の申告書を出したら、「スマホ持っていたらだしてください」と言う
スマホを出したら、ここへ打ち込んでくれと言う。虫眼鏡を出ないと読めないような
小さな画の中に打ち込めと言う。だから私は大きな字で書いて紙の申告書を提出した
のだ。
 スマホは統一されて、あとで調べるのも繰り出すのも事務処理が早いのだろう。
とは思うものの、90過ぎの老人にスマホで申告せよとは、ちと酷なのと違うか?
スマホが使えないものは、申告免除になるのだろうか?そんなことはないだろう。
後から、呼び出されてまるで犯人のように、突かれるのが悲しいから率先して、
申告したのだが、私よりもっと老いて、何も理解できない人はどうなるのだろう?。
私も生きていたら来年はスマホで申告はしないぞと、思った。

 政治家は何千万も裏金にして隠すのに往生しているというのに、老婆が、一円単位の
領収書を保管して、限られた日時迄に申告するなんて、悪い夢にも匹敵しない。

 私は何にも何処にも属していない無党派であるが、禊ぎを終えた辻元清美や
さいとう蓮舫の胸の空くような質問に、日本の女性ここにありと、気をよくした。
それにしても大臣殿のドンとしない態度。
直球だ。ファールでもいいから大きくうちかえしたらどうか。
 九十九里浜を歩いているんじゃぁないよね。

予算委員会を見た国民はこれでよしと捉えるのだろうか?

 株価が市場最高値を更新したから、景気が上向いてきたと言うのではない。
高いのは一角、半導体関連に過ぎない。

 過去のバブルとは異質と思えるが、私は乗らない。乗れないのである。
まだ、あの傷を引きずっているのかもしれない。








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