直下型地震対策2
文字数 1,115文字
それから茶トラ先生が説明した地震対策で、ぼくらがやる手順はこんな感じだった。
まず、茶トラ先生が選んだ、地震の被害が発生する範囲内の証明写真の機械に、茶トラ先生が作った例の中継器を仕組んでいく。
これはわりと簡単で、中継器は小さくて平べったいもので、それに磁石も付いている。
だから目的の証明写真の機械の裏側に、磁石でぺたんと貼り付けておけばよかった。
これは目立たないし、機械の裏側だから誰かに見付けられる心配もほとんどない。
それで、ぼくとデビルで手分けして、目的の証明写真すべてに、その10個全ての中継器を取り付けていった。
それからしばらくして、いよいよ地震発生が近づいたと、茶トラ先生から連絡があり、それからぼくとデビルは茶トラ先生の実験室へ行き、茶トラ先生から話に聞いていた防護服を貸してもらうことになった。
これを持って、地震に備えて待機していろというんだ。
といってももちろん、家でじっと待機しろっていうわけじゃなく、いつでも防護服を着れるようにしておけという意味なんだ。
この防護服は、タイムエイジマシンや証明写真ネットワークから出される電磁波を遮蔽できる特別なもので、靴下とひとつになったようなつなぎ服と、そして目出し帽からなる。
目出し帽って、銀行強盗なんかが被ってるような感じのもので、これは鼻も隠れていて、しかも目の部分も特殊な透明の板で覆われている。
で、これらを身に着けるとその電磁波から完全に遮蔽されて、つまりさえぎられて、そして制御されていない普通の時間の中にとどまることが出来るというわけだ。
それから地震はいつ起こるか分からないのだけど、茶トラ先生のところでは、タイムエイジマシンの機能で、地震の起こる5分前くらいにはそれが分かるらしく、茶トラ先生は新たに超小型のケイタイ風無線機を作り、ぼくらに貸してくれた。
これはものすごく小さいから学校にいるときでもポケットに忍ばせておける。
ちなみにその防護服はとても小さく折りたためて、小さな袋に入れられるので、カバンに入れて学校へも持って行ける。
そして茶トラ先生は地震発生5分前に、その超小型無線機で「緊急地震速報」を送ってくれるということになっていたんだ。
もちろん実際に地震が起こったら、茶トラ先生はタイムエイジマシンで、ただちにこの地域の時を制御する。
そしてそれまでには、ぼくらはその防護服を着ておかなければいけないというわけだ。
そうして、地震発生と同時にぼくらは茶トラ先生に家へ集合するということになっていた。
それからぼくとデビルと茶トラ先生で手分けして、制御された街のパトロールをし、異変がないか観察するという計画だったんだ。
まず、茶トラ先生が選んだ、地震の被害が発生する範囲内の証明写真の機械に、茶トラ先生が作った例の中継器を仕組んでいく。
これはわりと簡単で、中継器は小さくて平べったいもので、それに磁石も付いている。
だから目的の証明写真の機械の裏側に、磁石でぺたんと貼り付けておけばよかった。
これは目立たないし、機械の裏側だから誰かに見付けられる心配もほとんどない。
それで、ぼくとデビルで手分けして、目的の証明写真すべてに、その10個全ての中継器を取り付けていった。
それからしばらくして、いよいよ地震発生が近づいたと、茶トラ先生から連絡があり、それからぼくとデビルは茶トラ先生の実験室へ行き、茶トラ先生から話に聞いていた防護服を貸してもらうことになった。
これを持って、地震に備えて待機していろというんだ。
といってももちろん、家でじっと待機しろっていうわけじゃなく、いつでも防護服を着れるようにしておけという意味なんだ。
この防護服は、タイムエイジマシンや証明写真ネットワークから出される電磁波を遮蔽できる特別なもので、靴下とひとつになったようなつなぎ服と、そして目出し帽からなる。
目出し帽って、銀行強盗なんかが被ってるような感じのもので、これは鼻も隠れていて、しかも目の部分も特殊な透明の板で覆われている。
で、これらを身に着けるとその電磁波から完全に遮蔽されて、つまりさえぎられて、そして制御されていない普通の時間の中にとどまることが出来るというわけだ。
それから地震はいつ起こるか分からないのだけど、茶トラ先生のところでは、タイムエイジマシンの機能で、地震の起こる5分前くらいにはそれが分かるらしく、茶トラ先生は新たに超小型のケイタイ風無線機を作り、ぼくらに貸してくれた。
これはものすごく小さいから学校にいるときでもポケットに忍ばせておける。
ちなみにその防護服はとても小さく折りたためて、小さな袋に入れられるので、カバンに入れて学校へも持って行ける。
そして茶トラ先生は地震発生5分前に、その超小型無線機で「緊急地震速報」を送ってくれるということになっていたんだ。
もちろん実際に地震が起こったら、茶トラ先生はタイムエイジマシンで、ただちにこの地域の時を制御する。
そしてそれまでには、ぼくらはその防護服を着ておかなければいけないというわけだ。
そうして、地震発生と同時にぼくらは茶トラ先生に家へ集合するということになっていた。
それからぼくとデビルと茶トラ先生で手分けして、制御された街のパトロールをし、異変がないか観察するという計画だったんだ。
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