12 さっそくお出まし

文字数 6,354文字

「さっそくお出ましか」グリューが舌打ち混じりに言いました。
「……なんかあれ」ミシスが両目を細めます。
「こっちに来てない……?」ノエリィが頬を引きつらせます。
「助手くん」視線は外へ向けたまま、マノンが声をかけます。
 グリューは瞬時に操縦席に滑り込み、緊急発進の準備を整えました。そして首をすくめて再び上空を見あげます。
 はじめは胡椒(こしょう)の粒ほどの大きさに見えていた飛空船〈バディネリ〉は、刻一刻とその機影を拡大させ、いつしか麦の粒ほどの大きさになりました。
「どうやら、この場所がばれたわけじゃなさそうね」風を読む船乗りのような目つきで、レスコーリアがつぶやきます。
 たしかに、時間が経つにつれて、向こうの船がまっすぐにどこかを目指しているのではないことが、徐々に明らかになってきました。まるで孤独な深海魚のように、あてどもなく荒野の空を泳ぎまわっているようです。
「……そうだね。あの様子だと、こちらの位置を正確に把握してはいないみたいだ」マノンがうなずきます。
「よかった……」二人の少女が共に安堵の息をつきました。
「気を抜くのはまだ早いよ」すかさずマノンが釘を刺します。「やつらが僕らを見つけだすためにここまでやって来たっていう事実には、変わりないんだから」
 少女たちはとっさに気を引き締めます。
 そうこうするうちに、麦の粒は豆粒ほどの大きさになりました。今では、船体の両側面から突き出ている複数のオールの動きまで目視することができます。
 ミシスはノエリィの手をそっと離しました。そして軽く前かがみの姿勢を取り、足腰に力を入れます。いつでも駆けだせるように――いつでもリディアのもとへ向かえるように。
「これだけ月が明るいと、船が元のままの姿だったら発見されていたかもね」マノンが首筋に汗を滲ませます。
「おそらく」グリューが乾いた声で同意します。
「あの」ミシスが口を開きます。「やっぱりまだあちらの船には、迷彩機能が備わっていないんでしょうか」
「だと思うよ」マノンが不敵に笑います。「このレジュイサンスにだって、開発の最終段階で組み込まれた最新技術だからね。というか実は、今だってまだ試験運用の名目で使ってるくらいなんだ。ご覧のとおり、ばっちり問題なく機能してくれてるけどさ」
「おれたちの知らないうちに、この船の設計図は開発の初期段階から横流しされてたわけだが、なにしろ膨大で緻密な設計図だからね。きっと、盗み出したやつらも少しずつ小分けにして持ってったんだ。それでだいたい全体の構造が把握できた時点で、コランダム軍の連中は建造に取り掛かったんだろうよ。最後の最後にディーダラス博士とっておきの新発明が搭載されるとは知らずにね」グリューが冷笑します。
「ま、そんなとこだろうね」マノンが肩をすくめます。「不幸中のさいわいってやつだよ。もし空の色と同化した船で襲来されでもしたら、僕らにはレスコーリアの感知能力しか頼る(すべ)がなくなっちゃうからね」
「見て」レスコーリアが注意を喚起します。
 一同は改めて目を凝らします。
「……え? まさか降りる気?」ノエリィが顔をしかめます。
 その危惧どおり、おもむろに速度を減衰させた灰白色の船は、そのまま地上へ向けて降下しはじめました。そしてレジュイサンスの操舵室からかろうじて目の届く範囲内にある丘陵の麓に、まるで(ひれ)を休めて眠りにつく巨大魚のごとく、ふわりと砂煙を舞い上げて着陸しました。
「なにをしようってんだ」グリューが操縦桿を握りしめたままつぶやきます。その手のひらは、もうずいぶん前から汗で濡れています。
 直後、きりきりと機械の軋む音が荒野に響きました。
「嘘」ノエリィが両手で自分の口を押さえます。
 静止した船の前部がばっくりと上下に割れ、その奥から一体のカセドラが腰を低くして進み出てきました。
「……なんだあれ」青年が首をひねります。「また知らんやつだな」
 片手に一条の三叉槍(さんさそう)を携えたその躯体の造型は、コランダム軍が独自に運用する主力量産型のそれとは明らかに異なっています。というより、見たままを言えば、それはかつてエーレンガートの丘でリディアが撃退した新型カセドラ〈コリオラン〉と、瓜二つの姿をしています。
 月夜の荒野に突如として現れた未確認巨兵は、いったん立ち止まって周囲を探るように首を揺り動かしました。そして虎のように猛々しい身のこなしで、かたわらにそびえる巨大な岩山の斜面を駆け上がりました。
 満月を浴して輝くその姿に、特務小隊の一行は息を殺して見入りました。
 コリオランが燃えるような赤い鎧に身を包んでいたのに対し、こちらは深い海のような青の鎧をまとっています。それ以外は、その背丈も、体格も、そして仮面の造作(ぞうさく)も、まるきりコリオランの生き写しです。鎧の色のほかにちがっている点はただ一つ、兜に戴く銀の飾り(つの)の形状だけのようです。コリオランのそれは斧の刃のような形をしていましたが、この青いカセドラは両端が鋭く尖った三日月形のものを額に貼りつけています。
 岩山の頂に立った巨兵は、ぐっと背を反らして四方を睥睨(へいげい)しました。
「……ライカ」ミシスがぽつりとつぶやきました。
「乗ってるわね」レスコーリアがうなずきます。
「前に戦った時、妹のレンカの方が聞き慣れないカセドラの名前を口にしてましたよね」グリューがちらりと横へ目をやります。
「〈フィデリオ〉」類稀な記憶力を持つマノンが即答します。「たしかあの時、そう言っていた。ライカの方が量産機〈ラルゲット〉に乗っていて、その躯体がリディアによって無力化された後のことだ」
「ああ、そういえば」ノエリィも思いだします。「

はまだ調整が済んでない、とか言ってましたね」
「それがあれだろう、たぶん」マノンがひょいと顎を振ります。「調整が完了したんだね。晴れて実用化が叶ったってわけだ。おめでとう、フィデリオくん」
「言ってる場合ですか」青年がかぶりを振ります。
「マノンさん」ミシスが呼びかけます。「わたし、行きます」
「ごめんね、ミシス」後ろを振り返って、マノンがうなずきます。
 隣で心配そうに立ちすくむノエリィにほほえみかけると、ミシスは駆け足で階段へ向かいました。
「慌てず、落ち着いてね」走り去る少女の背に向かって、マノンが声をかけます。
「大丈夫です。こういう時のために、毎朝練習してきたんですから」階上からは頭のてっぺんしか見えなくなった位置から、ミシスが手を振ってこたえます。
 しばらくすると、リディアの内部にいるミシスの声が鉱晶(こうしょう)通信機器を介して操舵室に届けられました。
「問題なく起動しました」
「了解」マノンが応答します。「窮屈だろうけど、危険が完全に去るまでそのまま待機していておくれ」
「はい。なにか動きがあったらすぐに教えてください」
 ふいに、耳に痛いほどの静寂があたりを包みました。
「ミシス、すごく堂々としてるね」ノエリィがレスコーリアの耳もとで言いました。
「そうね。毎朝早起きして慣らした甲斐があったみたい」
 ノエリィは足音を忍ばせて計器盤の方へ近づきました。そしてその上に置かれたカネリアの鉢植えに手のひらを添えながら、操縦席で身を固くしているグリューにたずねます。
「あれ、どうして外に出てきたのかな」
「カセドラの視界は人間より広いのさ」青年が前方を向いたまま言います。「な、ミシス」
「うん。カセドラに乗ると、視界はいつもより左右に広がるの。ちょうど、耳の真横あたりまで見えるようになるんだよ」
「だから船から地上を眺めるより、ああしてカセドラの目で直に見まわした方が、いろいろよく見えるのさ」
「なるほど」
 ノエリィが納得したのと同時に、しびれを切らしたように槍を一振りした青いカセドラが、登った時とおなじように一気に岩山を駆け降りました。
「動きやがった」グリューが唸ります。
「方角は?」ミシスが訊きます。
 しばし見定める()をとって、グリューが返答します。「こっちには、来ない。東の方へ向かった。あっちの方にも、でかい丘や岩山がありましたね、たしか」
「うん。でもここからだとなにも見えないね」マノンが眉根を寄せます。
「また高いところへ登って、まわりを調べるつもりなのかな」ノエリィが窓に耳を寄せます。
「たぶんね」青年が首をすくめます。
 レスコーリアは音もなく空中を舞い、船の正面の方を向いて計器盤の頂点に降り立ちました。そして両目を閉じ、背中の羽もたたみ、額の触角だけを前後左右に揺らしはじめました。
 もはやレスコーリアの波動感知に頼るしかなくなった一行は、全員ぴたりと口をつぐみ、張り詰めた静けさのなかで事態の推移を見守りました。
 しかしとくになにも起きないまま、数十分の時が経過しました。
 ガラスの壁を通過して操舵室に射し込む月光の角度が、刻々と変化していきます。絨毯の上に落ちるさまざまな物や乗組員たちの影もまた、少しずつ移ろっていきます。
「……静かだな。なにしてやがるんだ」グリューが苛立たしげにつぶやきました。
「しっ」レスコーリアが唇に指を当てます。「あいつ、たしかにさっきまでは東の丘か山に登っていたみたい。そしてその場所でじっとしていた。でも今は……」
「今は?」マノンが顔を上げます。
「……まずいわね。こっちに来る」
 一同のあいだに電流が(ほとばし)るような衝撃が走りました。
 すかさず飛び上がって燃料計を確認しながら、レスコーリアが続けます。
「まだ迷彩は維持できるわね。これは絶対このままにしといて」
 グリューがうなずきます。
「まさか気づかれたの?」ノエリィが肩をすぼめます。
「ううん、ちがうと思う。相変わらず闇雲に探しまわってるだけみたい」レスコーリアが首を振ります。「……でも、ちょっとまずいかも」
 その直後、それまでまったくの無音だった船外から、かすかに足音らしきものが伝わってきました。
「……近づいてきた。ミシス、気をつけておいて」マノンがささやきます。
「はい。わたしにも感じられます。ここへ……来る」
 それからはあっという間でした。
 大気を震わす重々しい響きは、いっときも途切れることなく、乱れることもなく、一つ鳴らされるごとにますます大きく、強く、鮮明になり、そして必然的に、その瞬間が訪れました。
「あ……」たまらずノエリィが息をもらしました。
 崖と崖とのあいだに切り抜かれた空に、巨大な青い(おもて)がぬらりと差し込まれました。
 グリューの手のひらは、もう(したた)るほどの汗で濡れています。
 操縦席に浅く腰かけたマノンは、祈るように両の手のひらを合わせています。
 壁に手をついてしゃがみ込むノエリィは、亀のように背中を丸めています。
 表情一つ変えずにいるレスコーリアは、前を向いたまま微動だにしません。
 リディアの胸のなかに一人じっとしているミシスは、操縦席の肘掛けに両手を置いて、静かな呼吸をくり返しています。
 しかし結局、なにを気に留めるでもなくそのまま行き過ぎた青いカセドラは、いよいよ決死の覚悟を固めつつあった特務小隊一行の視界から、拍子抜けするほどあっけなく外れていきました。
 月の位置は、宵のはじめの頃と比べると、だいぶ移り変わっていました。先刻まで満月の光がまっすぐに射し込んでいた崖の狭間は、今では崖そのものが作る濃厚な影の内に沈んでいます。
 真っ白な顔をしたノエリィが、よろよろと立ち上がりました。「行っちゃった……よね?」
「まさかここまで接近を許してしまうとはねぇ」マノンが力なく首を振ります。
「でも、どうしてでしょう? まさかわたしたち、尾行されてたんじゃ……」ミシスが不安げに首をひねります。
「それだけはないわ」ぴしゃりと触角を振るって、レスコーリアが断言します。「でも、バイクの走った跡を見られたってことは、考えられなくもないわね」
「たしかにその可能性はあるっちゃある」操縦桿からじわじわと手を離しながら、グリューがうなずきます。「だが、人気(ひとけ)のまったくない郊外に残されたバイク一台の跡なんかに、これほど早く気がつくもんかね? それにだいたい、今日の夕暮れ時の風の強さだったら、ちょっとした(わだち)なんか一時間もしないうちに消えちまうと思うぜ」
「車輪の跡が問題じゃないとしたら……」マノンが頭の後ろで両手を組みます。「たぶん、パズール近郊でバイクが走れそうな経路や環境を割り出したんだじゃないかな。そしてそのなかから、日常的に町と拠点とを往復するのに妥当と思われる範囲を絞り込んだんだろう」
「だとしたらなかなか頭の切れる連中ですね。行動も早い」こわばった手を揉みほぐしながら、グリューが嘆息します。
 飛空船レジュイサンスのそばから離れていった青いカセドラは、見るからに不服そうに肩を怒らせつつ、みずからが乗ってきた船に帰還しました。
 その躯体が船内へすっかり格納され、出撃口が完全に閉じられるのを見届けると、マノンがミシスに状況を伝えました。リディアから降りた少女が操舵室に戻るのと時をおなじくして、バディネリもまた来た道を辿るようにして星空へ吸い込まれていきました。
「みんな、おつかれさま」マノンが席を立って背伸びをしました。
 続いてグリューも立ち上がり、テーブルに置いておいたコーヒーカップを手に取ります。
「あぁ、すっかり冷めちまった」
「淹れ直そうか」ミシスが声をかけます。
「そうだな……いや、今夜はもうやめとこう」青年はかぶりを振ります。「どっちかって言うと、今はウィスキーでも一杯やりたい気分だ」
「僕も」マノンが苦笑します。「と、言いたいところだけど、当面の危機は去ったとはいえ、まだ油断はできない。僕がここで見張っとくから、みんなは休むといい」
「いや、師匠こそ寝てください。おれが見てますから」
 ミシスとノエリィも続いて名乗り出ようとします。
 そこでレスコーリアが一同の中心に飛び出し、両手を広げて制止しました。
「いいから、あなたたちみんな眠りなさい。あたしが夜通しここで見張ってるから」
「おまえもくたびれただろ、今日は町に出かけて。いいからおれが……」
「別に」レスコーリアは平然と肩をすくめます。「あたし、ほとんどずっとミシスのポーチに入ってただけだし。ぜんぜん平気」
「ほんと?」マノンがたずねます。
「だいたい、まだちっとも眠くないし。その代わり、みんなとびきり早く起こすから、ウィスキーでもなんでも呑んでとっとと寝ちゃいなさい。きっといろいろ忙しくなるわよ、明日から」
 一行は互いにうなずきあいました。
「それじゃ、ここはレスコーリアのお言葉に甘えて、みんなそれぞれ休眠を取ろう」マノンが言いました。
 夕食の片づけを終え、最後にミシスとノエリィがテーブルを畳むために操舵室へ戻ると、レスコーリアはカネリアの鉢植えに背を預けて月光浴をしていました。
「ミシス、立派だったよ」レスコーリアが声をかけました。
「え。なにが?」少女は首をかしげます。
「リディアの波動。今日もすごく静かで、落ち着いてた」
「あぁ……。うん、ありがとう。毎朝の練習が役に立ってくれたみたい」
「そうだね」レスコーリアはほほえみます。「それじゃ二人とも、夜更かししないで朝までしっかり眠るのよ。休める時にしっかり休んでおくのは、大事なことだからね」
「うん」二人は一緒にこたえます。
「今日は一日つきあってくれてありがとう、レスコーリア」ノエリィが丁寧にお辞儀をしました。
「大変なこともあったけど、おかげですごく楽しかったよ」ミシスも続きます。
「あたしも楽しかったわ」二人の笑顔を眺めながら、レスコーリアはまぶしそうに目を細めました。「あなたたちといると退屈しない。また遊ぼうね。おやすみ、二人とも」
「おやすみ、レスコーリア」
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登場人物紹介

◆ミシス・エーレンガート


≫主人公。エーレンガート家に家族の一員として迎え入れられ幸福な日々を過ごしていたが、思わぬ形でコランダム独立の騒乱に巻き込まれ、ノエリィと共に丘の家から旅立つことになった。

◆ノエリィ・エーレンガート


≫ミシスの親友であり家族でもある心優しい少女。望まぬ形で軍に連行されるミシスを独りにさせまいと、ほとんど押しかけるようにして〈特務小隊〉の一員となる。

◆マノン・ディーダラス


≫本職は科学者であり発明家だが、カセドラ〈リディア〉を守護するため急造された部隊〈特務小隊〉の隊長を務めることになった。同隊が移動式拠点として利用する飛空船〈レジュイサンス〉も、彼女の発明の賜物。

◆グリュー・ケアリ


≫マノンの腹心の助手。彼女に付き従い、ホルンフェルス王国軍極秘部隊〈特務小隊〉に所属する。飛空船での暮らしにおいては、もっぱら料理係と操縦士の役割を務めている。

◆レスコーリア


≫マノンたちに同行するがまま、〈特務小隊〉に加わることになったアトマ族の少女。相変わらず自分流に気ままな日々を過ごしながらも、密かに隊の皆を見守っている。

◆クラリッサ・シュナーベル


≫世界最強の顕術士一族として知られるシュナーベル家の長女。優れた顕術士ばかりで構成される王国騎士団〈浄き掌〉の副団長を務める。グリューとは許婚どうしで、マノンやレスコーリアとも旧知の仲。

◆ゼーバルト・クラナッハ


≫新生コランダム軍を率いる将軍。統一王国からの離脱と祖国独立の宣言を発し、全世界に対し戦後最大級の衝撃を与えた。

◆ライカ・キャラウェイ


≫新生コランダム軍に所属する軍人。エーレンガートの丘での失態の後、妹のレンカと共に小部隊を率いてミシス一行を追撃する。

◆レンカ・キャラウェイ


≫エーレンガートの丘で勃発したカセドラどうしの戦闘によって重傷を負い、その後しばらくのあいだ治療に専念していた。

◆ヤッシャ・レーヴェンイェルム


≫国王トーメ・ホルンフェルスの名代として、マノン一行に〈特務小隊〉としての任務を与えた。以後さまざまな手段を用いて、先の見えない困難な日々を送る同小隊を遠く王都より支援する。

◆ハスキル・エーレンガート


≫愛する娘たちと離ればなれになり、我が子同然の学院校舎が損傷してもなお、決して希望を失うことなく毎日を前向きに生きている。

◆ピレシュ・ペパーズ


≫幼少時より人知れず抱えていたカセドラ恐怖症の劇的な発作により、長期に渡って入院生活を送っていた。恩師ハスキルに護られながら、徐々に回復へと向かう。

◆ドノヴァン・ベーム


≫十年ほど前に王都から忽然と姿を消した、伝説的な大科学者。レーヴェンイェルム将軍の幼馴染みにして、マノンの恩師。現在の彼の動向を知る者は極めて少ない。

◆プルーデンス


≫ベーム博士と共に暮らすアトマ族の少女。博士とおなじくアルバンベルク王国の出身。幼い頃から過酷な環境を生き抜いてきたためか、非常に気立てと面倒見が良い。

◆〈リディア〉


≫ホルンフェルス王国軍が極秘裏に開発していた最新型のカセドラ。本来ならカセドラが備えるはずのない、ある極めて特異な能力をその身に宿している。操縦者はミシス・エーレンガート。

◆〈フィデリオ〉


≫コランダム軍が新たに開発した特専型カセドラ。操縦者はライカ・キャラウェイ。

◆〈コリオラン〉


≫フィデリオと同一の鋳型を基に建造された姉妹機だったが、リディアとの交戦の末に大破した。かつての操縦者はレンカ・キャラウェイ。

◆〈□□□□□〉


≫???

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