第38話 執政政府

文字数 874文字


ナポレオンのイタリア遠征中、誤って、彼の死亡が伝えられた。


[外務大臣タレイラン]


すぐにでも、第一執政の代わりを探さねばならぬ。



ブログ「タレイラン」

[ナポレオンの弟リュシアン]


次に権力を握るのは、ジョゼフ**か俺だろう!



ブログ「リュシアン・ボナパルト1」~

**長兄。ブログ「ジョゼフ・ボナパルト1」

[警察大臣フーシェ]


何を言っているのだ。ボナパルト兄弟はダメに決まってる。


ベルナドットはどうだろう。タレイラン、君も面識があるはずだ。



ブログ「ジョゼフ・フーシェ」

**16話「タリアメントの戦い」

 ブログ「ベルナドット1」

しかしなあ。

あの男は、直情的すぎる。

オーストリア大使も務まらなかったし……。



19話「Flaggenstraße(旗通り)」参照 

[ラファイエット将軍*]


いやいや皆さん。私のことをお忘れじゃありませんか?



*アメリカ独立戦争参加、フランス人権宣言起草するも、後、王党派とみなされ、身の危険を感じ、オーストリアへ亡命。戦争捕虜として扱われていたが、ナポレオンが第一執政となった1999年、帰国していた。


こうした状況下、ボナパルトは、オーストリアとの和平交渉もそこそこに、急ぎ、パリへ帰還した。


つくづくわかった。

偉大なるフランス革命は、終わった。


これからは、第一執政のフランスを、ヨーロッパに認めさせなくてはならない。


執政政府は、軍人による場繋ぎ的な政府ではない。

永続性ある、建設的な政体だと、世界に認識させなければ。


そんな中……。


[ロシア皇帝パーヴェル1世@ロシア]


ナポレオン、かっこいい! マレンゴの戦い、まじヤベエ。

フランスと同盟を結ぼう! イギリスとは手を切るぞ!


一方、この人も、ナポレオンのイタリア遠征の恩恵を被った。


[科学者ドロミュー]


うう、やっと解放された。

さっそくフィールドワークに出掛けよう。

もうすぐ私の本も出る……。



35話「鬼の居ぬ間に」参照


しかし、劣悪な独房に閉じ込められていたせいで、ドロミューの健康は、ひどく損なわれていた。


解放された年(1801年)の11月28日、ドロミューは没した。

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登場人物紹介

オーストリア皇帝フランツ


神聖ローマ帝国最後の皇帝でもある。

くそまじめで、四角四面な性格。

ロシア皇帝アレクサンドル1世


父パーヴェルの暗殺に関与または黙認し、即位した。

欧州の平和は自分が守る、と、固く心に誓う「騎士」。

フランス皇帝ナポレオン


あ、最後になっちゃった……。

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