第33話 ブリュメールのクーデター
文字数 1,860文字
こうして、ブリュメールのクーデター、序章は幕を閉じた。
次の焦点は、総裁政府に代わる強力な権力を許す、憲法改正だ。
しかし、五百議会*には、憲法擁護派が多かった。
*総裁政府の下部組織
彼は真っすぐに、軍の待機所に向かった。
(軍人達に)
大変だ!
五百人議会の議員たちが、ナポレオンを殺そうとしてる!
その証拠に、兄は今、顔から血を流している!
*4話「トゥーロン包囲戦」参照
この時、五百人会(総裁政府の下院にあたる)議長
「もし兄が、われわれがこれほどの犠牲を払って勝ち得た自由を侵害することがあるならば、私がこの手で兄を殺すことを誓う!」*
*『物語 フランス革命』足立正勝(中央公論新社)
鼓笛隊が太鼓を打ち鳴らし、銃剣を持ち、軍はすみやかに議場に侵入した。
こうして、ブリュメールのクーデターは成功した。
臨時の執政となったナポレオンは、他の2名の総裁、シエイシスとデュコを、元老院議長、副議長に封じ、力を削いでしまう。
それから、自ら第一執政となり、第二・第三執政には、自分の意のままに動く、カンバセレスとルブランを任命した。
新憲法が発布されたその日、彼は宣言した。
バスティーユ襲撃(1789.7.14)から、
ブリュメールのクーデター(1899.11.9)まで、
実に10年の歳月が流れていた。
この時代には イケメン 有能な将軍はいなかったのでしょうか。
そもそもナポレオンは、
ジョゼフィーヌは、バラスの愛人だったはずですし?
あ、だから?
その辺りを、ブログで探っています。