第58話 イタリア蹂躙

文字数 642文字

[ボナパルト]


お帰り、フーシェ

アンギャン公を有罪にできた*のは君のおかげだ。君とタレイランと……。

再び警察大臣として励むがよい



49話「王族殺し 1」


[フーシェ]


これは皇帝陛下。貫禄がおつきで。それになんだか、随分と悪人ヅラになったというか……

あ?

いえ、こっちの話。

それはそうと、いろいろ知りすぎた私を手放すと危険だということが、おわかりになったようですな


(傍白)

アンギャン公処刑で、皇帝も王族殺しになられた。俺やタレイランと同じ穴の貉だ。落ちていくときは一緒さ



※革命時代、フーシェもタレイランも、ルイ16世の処刑に票を投じている。なおフーシェは、リヨンの大虐殺や、かつて指示していたロベスピエールを弾劾するなど、暗い過去を持っている


1802年9月13日、平和になった国の民の監視はいらないという理由で警察省は解体され、警察大臣だったフーシェは大臣職を辞した。

が、終身執政となったナポレオンから多額の財産を貰い、なおかつ、相談役のような立場で、国政にも口を出していた。


1804年7月10日、フーシェは再び警察大臣に就任する


[ナポレオンの一番上の妹エリザ]


わーいわーい、お兄ちゃんからイタリアに国を貰っちゃった!*



*3.18 ピオンビノ大公国、6.24 ルッカ

 親族を支配者にすえる大帝国建設の始まり

嬉しいか?

俺はイタリア王だ



※1805.5.26 ミラノで戴冠

養子のウジェーヌはイタリア副王な



※1805.6.7

家族は大事!

これからもばんばん即位させてくぞ!

わっはははははははははは!

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登場人物紹介

オーストリア皇帝フランツ


神聖ローマ帝国最後の皇帝でもある。

くそまじめで、四角四面な性格。

ロシア皇帝アレクサンドル1世


父パーヴェルの暗殺に関与または黙認し、即位した。

欧州の平和は自分が守る、と、固く心に誓う「騎士」。

フランス皇帝ナポレオン


あ、最後になっちゃった……。

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