番外編 在りし日の非日常3

文字数 7,495文字

 ゲームはすずちゃん司会のもと、順調に進んでいく。

「まりちゃん、書いたエッセイが大当たり! 印税が入って五万円手に入れる!」

「やったー!」


「一晴くん、仕事が順風満帆! 職業カードに書かれたお給料の三倍のお金をゲット!」

「っしゃ、ラッキー! 公務員つえー!」


「野沢くん、高速道路で逆走車と正面衝突! 肢体がもげたので治療費十五万円!」

「本当に交通事故!? バイオレンス過ぎない!?

 稀に何やらおかしい部分がある人生ゲームだが、記述が少し変なくらいでゲーム性は至って普通だ。一時間半が経過し、あたしと一晴はラッキーマスを踏んで地道に稼いでいる。反対に健吾はルーレットに恵まれず、数万円の借金を背負うことに。そしてすずちゃんはというと……

「あ、石油王に玉の輿。二十万円獲得」

「ちょ、ちょっと待って!」

 自分の番だからかあっさり流されかけたが、さらりと順位を左右するほどの額を手に入れた。しかしあたしが止めたかったのはそういう理由だけではない。

「すずちゃんお金持ち過ぎじゃない!?

 彼女の手元には大量の偽一万円札がこれでもかと積まれている。茶色のぶ厚い束が出来上がっており、他の三人とは全く比較にならない。まさに大富豪だ。

「え、そうかな?」

「そうかな? じゃないよ! みんなの手元見て! そんなどら焼きみたいになってるやつ居ないよ!?

「鈴涼はさっきから大当たり系のマスを殆ど全部踏んでるもんな……ビギナーズラックこえー」

「そうよ。その量のお金を見てるより、健吾の借金が貯まる方がよっぽど安心するわ」

「どういう意味!?

 別に健吾が大成するのが想像出来ないとかではなく、こっちの方がまだ浮世離れしていないという意味だ。すずちゃんの手元にはおそらく五十万は下らないであろう金額が貯まっている。中学生のあたし達からすれば途方もない世界だった。

「この人生ゲーム、健吾みたいな大失敗系のマスも結構多いはずよね? すずちゃんの幸運恐るべし……」

「――いや、まだわかんないぞ」

 ゲームを持ち込んだ当事者の言葉に、一同揃ってハテナマークを浮かべる。まぁ見てろって、という勿体つけた彼の言葉をとりあえず飲み込んで、あたし達は一晴がルーレットを回すのを見守った。

「一晴くん、人生の選択に大失敗。今持っている全ての金額を失う」

「すべっ……えぇっ!?

 すずちゃんによって読み上げられたマスの内容はあまりに理不尽極まりないものだった。人生ゲームで全ての金額を失うなんて桃太郎電鉄くらいでしかあり得ないと思っていた。しかしそのマスを何度見直しても、すずちゃんの言い間違い、見間違いの類ではない。

「ま、マジで?」

「どうだ! この人生ゲームは最終局面になると突然マスがインフレする仕様なんだよ! ビビったか!」

「いや、なんで一番の被害者がそんなに堂々としてるのさ……」

 これにて一晴は一文無し。一時間半に及ぶ成果が崩壊したわけだ。多分彼的にはこれを自分以外の誰かが踏む予定だったのだろうが、もはや驚くどころか警戒心だけが生じている。

「人生って……末恐ろしいね。順調だったのに、こんな簡単に転落しちゃうなんて」

「すずちゃん、このボードがおかしいだけだからね? ゲームも人生も本来もうちょっと平和だからね?」

 十五年しか生きていなくてもそれくらいはわかる。まして今回のせいですずちゃんの人生(ゲーム)観が揺らいではたまったものではない。ろくな物を持ってこなかった一晴には後で制裁を加えるとして、目下気をつけるべきは進行先のマスだ。

「次は僕だね……!」

 一晴と似たようなマスに止まっていた健吾が神妙な面持ちでルーレットに手をかける。彼は失うお金を持たないから一晴と同じ場所だとむしろノーリスク。しかし他のマスならさらに借金が増えることも予想されるのだ。果たして、からからと回ったルーレットが示したのは一晴の二つ向こうのマスだった。

「野沢くん、宝くじが当たった!」

「や、やった!」

「――が、当たりくじを落としてしまった。次の手番の人に十八万円渡す」

「ええええ」

 漫画みたいなオチの着け方に全員揃って声を上げる。どんな回りくどい語りだ。平たく言ってうざ過ぎる結果に、健吾はさらに借金を積み立て、何もしていないあたしが得をすることになった。

「僕の人生、失敗から逃れられないんだね……」

「なんだか申し訳ない気持ちになること言わないでよ健吾……」

 彼の手元には段々と真っ赤な札が重なり、崩れて血の池地獄になってしまっている。もしこれが本当の人生だったら、よく生きているねと褒めてあげたい。

「闇が深過ぎるわよこの人生ゲーム。次回すの怖いんだけど」

「回さねば恐怖が続くだけだ! 潔く運命を受け入れろ」

「そうだよ岩本さん。みんな被害を被ってるんだから気にしない方が良いよ」

「うぅ……」

 破産組二人に発破をかけられ、あたしは恐る恐るルーレットのツマミを持った。ままよ! と強く弾くと、ルーレットは結構な時間回り続けて次の数字を表した。

「四……ちょうど一晴と健吾の間のマスね」

「えっと……まりちゃん、道に倒れた患者を発見。医者もしくは看護師なら救出に成功して感謝される。三十万円獲得」

「あっ……確か岩本さんの職業は……」

「暴力ナース!」

「誰がよ!」

 一晴の戯れ言を一蹴してから、あたしは自分の手元にある職業カードを確認する。純白の制服に身を包み、注射器を携えた女性の絵。私が選んだのは間違いなく看護師だ。

「やった! これで一気に逆転だわ!」

「良かったねまりちゃん。このマスには続きがあるんだけど、『それ以外なら死を看取って精神的なショックを受ける。三回休み』だったよ」

「情報量過多!」

 ペナルティと報酬の差があまりに激しい。このゲームの製作者はテストプレイという言葉を知っているのだろうかと疑いたくなる。しかしながら今はこのガサツとも言える作りに感謝するしかない。

「これで岩本さんが最上さんに並んだかもしれないね……!」

「あぁ、まさに熱戦だぞ」

「その感想ホントに合ってる? ただの人生ゲームよね、これ」

 スポーツもかくやというほどのデッドヒート。接戦を演じるあたしとすずちゃんの前に並んだ二つのどら焼きは、その量を増やすか否か。すずちゃんの緊迫の一手を固唾を飲んで見守る。出目を確認し、たどり着いたマスの内容は。

「……慈善事業団体に所属。一番お金の無い人に全額渡す」

 インフレーションしまくったゲームバランスによって牙城の一角がごっそりと削られる結果となったのだった。



 その後ゴール順のボーナスなどが加味され、最終的な順位が定まった。職業特権を上手く活用できたあたしはそのまま一位に。突然札束が降ってきた健吾は、借金を返しても余りあって二位となった。三位は一番にゴールにたどり着いたことで多めのボーナスをもらった一晴。そして栄えある最下位となってしまったのは。

「まさか一番ゲームを楽しんでたやつがビリになるとはなぁ……」

 一晴の言葉に、それはお前だろうと返したくなったが、案外と間違いじゃなかったとも思い直して口を噤む。ノリノリでナレーションまで買って出たすずちゃんは、全てのお金を借金まみれの健吾に寄付してしまったことで一気に持ち金を失った。一晴と違ってゴール順も遅かったし、最終的に手元には雀の涙ほどの金額しか残らなかったのだ。俯いたところに長い艶髪がかかり、何だか凄く傷ついた人みたいになってしまっている。

「……どうすんのよ。すずちゃんめっちゃ悲しそうじゃない」

 あたしは一晴の耳もとに手をやって声を潜める。

「こ、こればっかりは運なんだからどうしようもないだろ」

 一晴もここまで落ち込まれるとは思わなかったようで――というか、落差が急だと思わなかったようで、若干戸惑ってしまっている。あたしは一つの溜息と小さな文句を吐いてみた。

「あんたが変なもん持ってくるからよ」

「根本から責め立てんなよ! つかお前だって結局楽しんでたじゃねーか!」

「は、はぁ!? 楽しんでませんけど!? 少っしも! これっぽっちも!」

「嘘つけ! お前のルーレットも鈴涼と一緒でハムスターが回してるみたいにぐるぐる回ってたんだよ! 誤魔化せると思うなよとっとこ茉莉菜!」

「ま、まぁまぁ二人とも、落ち着いて」

 いつの間にか大声になっていたあたしたちの間に健吾が割って入って来た。宥められたあたしたちは、小動物みたいの縄張り争いみたいに互いに牽制し合う。ハムスター呼ばわりが気に食わなかったので、こうなったら歯型の一つも付けてやろうかと画策していたところ、微動だにしなかった影が一つ動いた。

「楽しかったー!」

「え」

 全員揃って、急に立ち上がったすずちゃんを見た。その顔は実に晴れ晴れとしていて、何かをやり遂げたような達成感に包まれている。

「人生ゲームってやっぱり楽しいんだね! 考えてもなかった職業になったり、御祝儀あげたり貰ったり、どん底に突き落とされたり!」

「最後のは意気揚々と言うことじゃないからね?」

「でもでも! 全部引っ括めて、楽しかった!」

 すずちゃんが満面の笑顔で言うのだから、きっとそれで良いのだろう。今日の彼女があまりに子どもっぽいのでガチ凹みしていないか本気で心配したけど、どうやら杞憂だったらしい。やはりすずちゃんはすずちゃんである。

「まぁこう言ってるし……歯型の刑は免除してあげるわよ、一晴」

「お前俺に何するつもりだった!?

「ほら、終わったんだから早く片付けましょ。もう帰宅時間きちゃうわよ」

 謎の刑罰が気になっているのか渋る一晴を引っ掴んで、あたしたちは各々の手持ちに残っていたカードやお札を仕舞い始めた。あたしが受け取って一晴のスクールバッグに頑張って収納していくが、最初に見た通りかなりギリギリである。

「あんた、これどうやって入れたのよ……!」

「あ? そりゃこう、力ずくで……ちょっと貸してみろ」

「ちょっ……そんな入れ方したらどっちも壊れちゃうでしょうが! おばさんに怒られるわよ!」

「いや昨日はいけたんだからいけるって! ほら、こうして……」

 一晴の格闘の最中、突如後方でガララ、という音がなった。あ、と同音を発したすずちゃんと健吾を見て、全てを察する。恐る恐る振り向くと、そこには妖艶な美女先生が立っていた。

「あら? みんなまだ居たのね。そろそろ最終下校だから、部屋を閉めて……」

「っしゃ入ったぁ! ほら見ろお前、ら……」

 気合いでミッションを成功させてみせた一晴だったが、それ以上の大いなる失敗を悟ってしまったようである。露骨にカバンを後ろ背に庇うと、訝しげな後藤先生が一晴にゆっくりと近づく。

「へぇ、何を見せてくれるのかしら? 先生にも、見せてくれない?」

 ――あ。死んだな、こいつ。

 一晴以外の全員の頭にそんな言葉が過ぎったことであろう。蛇に睨まれた彼はまさしく蛙のように固まって、そのパンドラの箱の中身を確認された。

「……」

「……あの、先生」

「……」

「これにはですね、その、深ーい事情があったわけでして……」

「日向くん」

 ありもしない言い訳を立てる前に、先生の口からは絶対零度の声が響いた。はい! と裏声になって返事をした一晴に向かって、後藤先生は無情に告げる。

「明日、ホームルーム前に職員室にいらっしゃい? その海よりも深い理由とやら、しっかり聞いてあげるわ――ながーく、なりそうでしょ?」

「は、はひ……」

 一晴の下手な口は逆手に取られ、もはや一切の逃げ場を無くしてしまった。やはりあたしたちごときでは、後藤先生には全く歯が立たないのである。

「じゃあみんな、鍵をよろしくお願いね? 私はこのまま帰るから、明日また会いましょう」

「さ、さようなら……」

「はい、さようなら」

 閉められた部屋には重々しい空気だけが残っていた。約一名は絶望感に打ちひしがれていて、今日どんな人よりもどん底を見ている。「終わった……」などと呟いている辺り、メンタルが大分やられているらしい。あたしはその姿を見るに見かねて、はぁーっと最大限の面倒臭さを捨て去った。

「仕方ないわね。付いてってあげるわよ、明日の朝」

「ほ、ホントか茉莉菜!」

「べ、つ、に! あたしもやったんだから、あんただけが怒られるのは公平性に欠けると思っただけよ」

 もちろん嫌々ではあるが、このまま彼を放置するというのも良心が痛むというものだ。部長の監督不行き届きとして、あたしも一緒に叱られてやろう。

「それなら私もだね。やりたいって言っちゃったし」

「うぅ……なら僕も行かないとね……後藤先生怖いんだけど……」

 すずちゃんと健吾もあたしの意見に賛同してくれた。いや、多分言い出すタイミングがちょっと遅かっただけだろう。二人とも簡単に友人を死地に送り出すような鬼でもなければ、生贄に捧げる無責任でもない。

「うぉぉー! 心の友よ!」

「あー、もう! うるっさい! これに懲りたら、もう変な物持ってこないでよ!」

「それはわからん」

「何でよ! 確約しなさいよバカずはる!」

 放っておくと、今度は知育玩具でも持ち寄りかねない。おばさんに頼んで毎日荷物検査してもらおうかとも考えて、馬鹿馬鹿しくてやめた。いい加減周りの同級生の男子たちの様に、ちょっとくらい落ち着きを見せてくれれば良いものを。

 ――そんなことになったらそれはそれで気持ち悪いから、嫌。

 一晴はあぁだから一晴なのだ。アイデアを実行に移すだけの活力があって、だからあたしは……

「そういえば、みんなは新しい小説の参考になったの?」

「あー……そんなこと言ってたっけ」

「本人が忘れるんじゃないわよ」

 口八丁なのはたまにキズだが、もうこの際良いだろう。それにいざと言うときに頼り無いこともない。あたしは心情丸出しだったかもしれない呆れ声で突っ込んだ後で、改めて「で、どうなのよ?」と尋ねた。

「よくよく考えれば、学校教師にまでなって転落は嫌だな。安心と信頼の公務員じゃねーのかよ」

「看護師は……あたし多分向いてない」

「僕なんて借金に追われた末に慈善団体にお金もらっちゃったよ。どんだけ惨めな気持ちになれば良いのさ」

「あはは……全然違う人生が歩めて何よりだったね」

 全員とことんイメージと違った結果である。たかが十五歳、されど十五歳。みんな明るい未来があるはずだけど、自分の得手不得手な分野くらいは察しがつくというものだ。それを表現できるのが物書きの面白いところでもあるのだけど、いかんせん想像しにくい未来じゃ物語も書けやしない。

「すずちゃんはどうだったの? イメージぴったりだったけど」

「うーん……私もそんなにだったかな」

「どうして?」

「だって、目立ちたくないもん」

 あぁ、と全員で納得した。そうであった。すずちゃんは大勢の前というのがとんと苦手なのである。声だけの放送ならともかく、全国に顔を晒すなど嫌いなんてものじゃ済まないだろう。関わりのない人が彼女を遠くの存在に思ってしまうのは、すずちゃんがそういった性格だということもある。

「でも、ちゃんとインスピレーションは受けました! この経験は文化祭に還元します」

「そういや鈴涼の作品って、一年生の時から同じ主人公で書いてるよな。今年も続編的なやつか?」

 すずちゃんの作品である『クレッシェンドの恋思慕』と『ソステヌート行進曲』は、内容こそ単体で楽しめるが、実は主人公の成長譚のようなものになっている。これは毎年彼女の作品を読んでいるものにしかわからず、ちょっとしたファンサービスのようなものだ。ファンと言っても文学部とごく一部の生徒だけだが、読んでいる側からするとちょっと心躍る展開である。しかし当のすずちゃんは、それは秘密、と口元に人差し指を添えて言ってみせた。

「さぁ、そろそろ帰りましょ。早くしないと怒られる内容が二つになるわ」

「あー……明日がこえぇよぉ……」

「シャキッとしなさい! 男は度胸でしょ。主犯は主犯らしく堂々としなさい」

「まりちゃん、多分そういうことじゃないかな……」

 自分でも言っていて違和感があったが、こういう時は胸を張って事実を伝えるしかない。それに後藤先生は潔い生徒が好きなのだから、正面から謝れば何とかなるだろう。

「まぁでも……そんなに気張らなくて大丈夫だと思うよ」

「えっ?」

「だって先生、途中一度だけ部屋を覗いてたもの」

「ええーっ!?

 衝撃のカミングアウトに、全員でバラエティー番組みたいな音声を付けることになってしまった。一晴なんて両腕で机を叩きつけている。

「い、いつ!? っていうか、なんで言ってくれなかったんだよ!」

「えっと……先生入ってこないから、多分見逃してくれたんだなぁって。それに……」

「そ、それに?」

「わ、私が最後までやりたかったから……かな」

 恥ずかしそうに言う姿は、やはりズルい。彼女はこの人生ゲームをみんなが自然体でやり遂げるために、あえて言い出さなかったのだろう。本当に、全力でただ楽しみたかっただけらしい。

「はぁー……とうとうすずちゃんにも一晴の意地の悪さが移っちゃったかー」

「おいそこ! どさくさに紛れに俺のせいにすんな! つか他に被害者が居るみたいな言い方やめろ!」

 本人に自覚は無いだろうが、第一被害者は目の前に居る。そして二人目は我が弟で、すずちゃんは多分三人目くらい。いやどうだろうか。この男のことだし、無意識に色々振り撒いているに違いない。

「さ、帰りましょ。これ以上バカが移ったら手が付けられないわ」

「だから人を感染病みたいに言うんじゃねぇ! そういうお前だってなぁ……!」

「はぁー? あたしが何かしたんですかぁー?」

 健吾たちにまぁまぁと諌められながら終えるいつもの――とはちょっと違った日常。一晴の無茶苦茶も、雑に書き殴られた大事な青春の一ページだ。今年で卒業という一つの終わりの形になってしまうけれど、きっと何だかんだでまた集まったりするのだろう。しかしその時に文学部は無く、たったこれだけの非日常ももっと珍しくなってしまう。そのためにも。

「……楽しい一年にしなくちゃね」

「あ? 何か言ったか?」

「何にも!」

 呟いた声はあたしの中でのちょっとした責任感だ。終わりを笑顔で迎えられるように、部長としての責務を全うする。そして数年後に声を揃えて言うのだ。あの時楽しかったね、と。

 夜が降る少し前。すっかり日が長くなってきた頃の、とある春の出来事。四つの影が大きな坂の上で重なったり離れたり。夕日差す世界の下で、何度も何度も忙しく動き回っていた。
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