第21話 ステレオタイプの表現を見直したい

文字数 1,140文字

 いつもドン引きしていました。

 よく国会中継で怒鳴りまくっている議員いますよね。
あれ見ると凄まじく冷めるんですよ。

 「怒っている人」と「正義感があって一生懸命な人」はイコールではないですよね
ああいうステレオタイプの芝居は恥ずかしいからやめて欲しい。話は冷静に理路整然と伝えて欲しい。
ああ、でも、激高するのを
「あんなに真剣に頑張っている」
というメッセージとして受け取る人が存在する以上、やめないんだろうな~。それに演技で話の内容をカバーしているんだろうな~。

 必死になって思わず声が大きくなった、とかならいいんです。作為的でなければ。
私達は今まで幾度となく号泣会見を見ては、失笑してきたはずです。え? 私だけ?
(以上はメディアの話です。実際の日常生活では、本気で怒りまくっている人の対応には苦慮しますよね……)


 コミュニケーションではその話の内容より、“声色” “トーン” の方が重視されるというのを聞いたことがあります。
今回調べてみたら「メラビアンの法則」っていうんですね。

【コミュニケーションで相手に与える影響】
話の内容 7%
声のトーン、話の速度 38%
顔の表情、仕草 55%

目は口ほどにものを言う……いやいや、それどころじゃない。
ぼんやりしていると内容は7%しか入ってこないんですね。これ大衆騙せるやつだ。

 それからこれ。

・同じ嘘は繰り返し何度も伝えよ
・敵の悪を拡大して伝え大衆を怒らせろ
・人は小さな嘘より大きな嘘に騙される
利口な人の理性ではなく、愚か者の感情に訴えろ

 抜粋ですが、ヒトラーが大衆をコントロールするときに用いられた手法らしいです。
この手法っていまだに活用されているように感じます。


 それから、「無口⇒根が暗い」というイメージもステレオタイプだと思っています。
 お喋りな人って、明るくポジティブに見えるけど、話の内容が人の悪口ばっかりって人がいるんですよね。
それから気さくに話しかけてはくれるんだけど、よく聞くと話の内容が愚痴ばっかりな人もいます。
それって、メンタルはネガティブだと思うのです。
 第一印象は派手で明るく見えるけど、その人の背景にいびつな心象風景が浮かんじゃう。焼け野原とか、腐った沼とか。距離を置きたい。

 逆に口数は少なくて地味でも、情緒が安定している人の方が、よっぽどポジティブだと思います。


・話の内容にたどり着く前に、視覚情報で煙に巻かれないようにしたい。
・ステレオタイプの短絡思考に陥らないようにしたい。
・嘘に洗脳されないようにしたい。
・真のポジティブ、ネガティブも区別していきたい。

 私は今まで、親や先輩から
「お前はひねくれている」
「どうしてそういうチャチャばかり思いつくの」
呆れ顔でそう責められてきましたが、この姿勢は貫きたいです。


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