第14話 コロナワクチン職域接種と反ワクチン派
文字数 1,952文字
《下手くそ写真①東京駅》
今週はコロナワクチン第1回目の職域接種で、東京に行ってきました。サッサと打ってしまいたかったので希望したのです。モデルナです。
東京駅を出て、テクテク徒歩で本社まで。同じようなデカいビルが並んでいるから、毎回緊張する。毎回キョドキョドする。歩く姿は“おのぼりさん”丸出し。
接種会場に着いてからは、すいすいとワクチン接種は完了しました。痛くなかった。インフルエンザの方が痛いですね。
実は私にとって、職域接種は前座のようなもの。いや、ワクチン接種は大事ですよ。でもそれとはまた別の大事なイベントが控えていたのだ。
それは東京の大学に通う息子との、ほぼ1年ぶりのランチ。
それだけではない。息子が彼女を連れてくるのだ。そうと聞いたからには張り切って、ちょっと小洒落た店を予約しましたよ。
皇居近くのちょっとくだけたフレンチ。
初めてお目にかかる同級生の彼女は、とても私好みでした。その結果私は舞い上がり、そのフレンチ料理の写真を撮るのをすっかり失念。
それからせっかく来たのだからと、三人で皇居に入り少し歩きました。
《下手くそ写真②皇居入口》
《下手くそ写真③皇居入ってすぐ》
息子「この間彼女にコミケつき合わされて、男はほとんどいなくてさ」
私「もうコミケとかやっているの? なにがお目当てだったの?」
息子「彼女のお目当ては『Dr.STONE』のBL」
彼女「もう!お母さんの前でそういうこと言わないで!」
私「大丈夫ですよ、私はそっち方面に理解がありますから」(微笑み)
また2回目の職域接種のときも、三人でランチをする約束をしました。
帰ってからの副反応は、腕の痛み少々と、夕方少々頭痛がしたくらい。薬局の頭痛薬で治りました。
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その夜、母から電話がありました。
母「あんた、ワクチンは打った?」
私「今日、東京の本社で打ってきたよ」
母「ならいいけど。(兄のお嫁さん)がワクチンを打つと2年後に大変なことになる、って言いだして」
私「反ワクチン派だ! こんなに近くにいたとは。ワクチンを打つとどうなるって言っているの?」
母「ちょっとよくわかんないけど……パンデミックとか? わかんない」
私「??? それ、自分で言いだしたの?」
母「いや、自然派食品を扱っている友達がいてね、その人の話を聞いてからだよ」
私「洗脳されたんだ」
母「そう。それで困っているのは(兄)にもワクチンは打たせないって言っているんだよ。なんとかワクチン打たせるいい案はないかな」
……子どもじゃあるまいし。兄はいい年のおじさんだ。なにも母がそこまで気を揉むことはないだろうに。
私「えっと、ワクチン接種は(兄)の判断だから。(お嫁さん)の言うこと聞いたらそれまでだし、それでも自分は受けるって判断すれば受けるだろうし。本人にまかせて様子見たら」
母は「和季もワクチン接種するべきだって言っていたよ」を兄に言いたいのだ。
それで私に電話してきたけど、期待外れな回答だったので、「まあ、そうなんだけどね」
うやむやにフェードアウトした。
母の年代に多い「みんなが言っていたよ」に重きを置くコミュニケーションは苦手です。人の意見にすぐ左右されて、テレビのワイドショーを鵜呑みにして。
どうしよう年取ってああなったら。恐怖。
反ワクチン派については、私も思うところはあります。
反ワクチン派が群れて行う「コロナワクチンを
打たせない
」の抗議活動やTwitterの「#プラグを抜こう」運動はテロ行為に思えるのです。エホバの証人の輸血拒否とも重なるんですよね。
「ワクチン接種後にこれだけ死んだ」って、年齢見たら老衰じゃん……。
確か反ワクチン派に言わせると「ワクチンは人体実験」「コロナは人口削減計画の一環」らしいですね。(あ、反ワクチン派にもいろんな流派を観測した!)
反ワクチン派の重鎮達を見つけてプロフィールを見たら、「波動医学(要するにスピリチュアル)」「代替医療」そんなワードに繋がりました。
真面目な信者はお金がかかりそう。セミナーや大量の著書、そして充実しているセレクトショップを観測! ワクチンを打たない代わりに何で対処するんだろう。イオンとか水素水とかオーガニックとかですか? 加持祈祷と変わらないな。
ワクチンは無料なのに。
そりゃ2年後、5年後は私もわかりませんよ。
でも私は「標準医療」が洗練されていると思っているので、ワクチンを打った。
反ワクチン派はそれを選ばなかった。それでいいじゃないですか。強制はしないで欲しいと思うのです。
ちなみに私が一番ビビッときた陰謀論は、コロナワクチンを打つと「5Gに接続される」というもの。操られるらしいですね。
あ、5Gに繋がるのは若者だけらしいです。えーやだ、私も5Gがいい。