第23話 河村市長のような(隣の)課長
文字数 1,708文字
最近目にするようになったワード、それがHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)、非常に感覚が鋭敏な人。
頭文字をとってHSPとな。
あれ? 私、HPSかな? と思うようになって。音に対して。
それは、隣の課の新しい課長の話し声が大きくて、集中力が途切れるのです。消耗する。
机の配置は島型で、隣の島です。同じ島の担当課長の声は、アクリルパネルとマスクでまったく聞き取れないというのに!
その課長の家族構成、子どもの部活、知り合い、週末の予定が耳に突き刺さる。
仕事の話も長い。一人が終わったら、また別の人を呼びつける。全員大人しい若い子達。自分の意見を持っていそうな人には声をかけないような気がする。
喋っていないと死ぬ病 ?
コロナで飲み会が無くなった分、代わりに仕事中に飲み会もどきをしている?
私自身、その課長から冷たくされたとか、意地悪されたとかはまったくありません。とても気さくに明るく話しかけてくださいます。
ただ喋り出すと止まらなくなる。
近くに座っている女性職員に「うるさくて集中できないでしょう?」と3日に1回くらい確認のため聞いていたら、
「課長の声は聞き流す能力を身につけた」
と精神バトルの猛者 みたいなことを、据 わった目で言い出しちゃった。
どんな課長かというと、例えていうなら金メダルをかじって炎上した、名古屋の河村たかし市長のような雰囲気です。
あの市長、どうしてこんなに顰蹙 をかっているのか、ピンときていない感じですね。
トヨタを怒らせて謝罪に行ったら、門前払いをされたとか。「門前払いされる市長」ってワード凄いですよね。令和版カノッサの屈辱。
愛知県といったらトヨタ王国。
通常の暦 とは異なる、独自の「トヨタカレンダー」がある独立国家。
そのトヨタを怒らせて“トヨタ出禁 ”ということは、“愛知県出禁”と同等のことらしいと。(誤った認識)
脱線しました。
あの騒動はオリンピック観戦より、国民の心を一瞬で一丸にさせたように感じてちょっと面白かったんですよね。
これを書くにあたり河村市長の公式ホームページを見ようとしたら、アクセスできなくなっていました。興味あったのに。
キャッチフレーズ「減税日本代表 気さくな72歳」
あ、おじいちゃんなんだ。でもおじいちゃんだから仕方ないとはなりませんよね、今は。
なんの話でしたっけ? 隣の課長の話でした。もうその課長は河村課長としましょう。
ちょうどその頃、無記名の「職場アンケート」が実施されることになりました。
お昼休みに女性職員に聞いたところ、
「うるさすぎるってアンケートに書く!」とその場の3人が息巻いて言いました。
もちろん私も書く気まんまんです。
本当に雑音(話し声)が苦手なんです、効率がダダ下がりで困っていました。
河村課長がうるさすぎるのか、私がHSPなのかと迷ったほどです。
そして一番うるさいのは河村課長ですが、その他の管理職同士も私語が多過ぎると常々思っていたので、「管理職の私語が多い」という趣旨を書こうと思いました。
しかし、私のアンケート1枚では少数派の意見として流されてしまうだろう。
きっと女性職員 はいざとなったら書かないだろうし。
そう考えて、念のため3枚文体を変えて打ちました。
1枚はお世話になっている担当課長に感謝を込めて。2枚目はチェンジアップのようにやんわり「私語が多く困っている」という趣旨。3枚目はど真ん中直球 で文句。
私はHSPなのだ、配慮してくれ、と気分はすっかりHSP。
(マジのHSPの方、すみません)
アンケート締め切り日、その翌週の月曜日。
少し静かになりました。騒音が無いと空気も澄んで清々しく感じます。書いてよかった。
ただ、河村課長ではない、別の課長がやたら静かに。いや、あなたもお喋り多かったけど、あなたじゃないんですよ……。
火曜日。少しうるさくなりました。
水曜日。すっかり元通りになりました。
なんだったんだ。あのアンケート。
ちなみに件 の女性職員にアンケート出したか聞いたところ、2人は結局出すのを
でしょうね。知ってた。
頭文字をとってHSPとな。
あれ? 私、HPSかな? と思うようになって。音に対して。
それは、隣の課の新しい課長の話し声が大きくて、集中力が途切れるのです。消耗する。
机の配置は島型で、隣の島です。同じ島の担当課長の声は、アクリルパネルとマスクでまったく聞き取れないというのに!
その課長の家族構成、子どもの部活、知り合い、週末の予定が耳に突き刺さる。
仕事の話も長い。一人が終わったら、また別の人を呼びつける。全員大人しい若い子達。自分の意見を持っていそうな人には声をかけないような気がする。
喋っていないと死ぬ
コロナで飲み会が無くなった分、代わりに仕事中に飲み会もどきをしている?
私自身、その課長から冷たくされたとか、意地悪されたとかはまったくありません。とても気さくに明るく話しかけてくださいます。
ただ喋り出すと止まらなくなる。
近くに座っている女性職員に「うるさくて集中できないでしょう?」と3日に1回くらい確認のため聞いていたら、
「課長の声は聞き流す能力を身につけた」
と精神バトルの
どんな課長かというと、例えていうなら金メダルをかじって炎上した、名古屋の河村たかし市長のような雰囲気です。
あの市長、どうしてこんなに
トヨタを怒らせて謝罪に行ったら、門前払いをされたとか。「門前払いされる市長」ってワード凄いですよね。令和版カノッサの屈辱。
愛知県といったらトヨタ王国。
通常の
そのトヨタを怒らせて“トヨタ
脱線しました。
あの騒動はオリンピック観戦より、国民の心を一瞬で一丸にさせたように感じてちょっと面白かったんですよね。
これを書くにあたり河村市長の公式ホームページを見ようとしたら、アクセスできなくなっていました。興味あったのに。
キャッチフレーズ「減税日本代表 気さくな72歳」
あ、おじいちゃんなんだ。でもおじいちゃんだから仕方ないとはなりませんよね、今は。
なんの話でしたっけ? 隣の課長の話でした。もうその課長は河村課長としましょう。
ちょうどその頃、無記名の「職場アンケート」が実施されることになりました。
お昼休みに女性職員に聞いたところ、
「うるさすぎるってアンケートに書く!」とその場の3人が息巻いて言いました。
もちろん私も書く気まんまんです。
本当に雑音(話し声)が苦手なんです、効率がダダ下がりで困っていました。
河村課長がうるさすぎるのか、私がHSPなのかと迷ったほどです。
そして一番うるさいのは河村課長ですが、その他の管理職同士も私語が多過ぎると常々思っていたので、「管理職の私語が多い」という趣旨を書こうと思いました。
しかし、私のアンケート1枚では少数派の意見として流されてしまうだろう。
きっと
そう考えて、念のため3枚文体を変えて打ちました。
1枚はお世話になっている担当課長に感謝を込めて。2枚目はチェンジアップのようにやんわり「私語が多く困っている」という趣旨。3枚目はど真ん中
私はHSPなのだ、配慮してくれ、と気分はすっかりHSP。
(マジのHSPの方、すみません)
アンケート締め切り日、その翌週の月曜日。
少し静かになりました。騒音が無いと空気も澄んで清々しく感じます。書いてよかった。
ただ、河村課長ではない、別の課長がやたら静かに。いや、あなたもお喋り多かったけど、あなたじゃないんですよ……。
火曜日。少しうるさくなりました。
水曜日。すっかり元通りになりました。
なんだったんだ。あのアンケート。
ちなみに
忘れた
そうです。1人は特定されないようやさしく
書いたって。でしょうね。知ってた。