第48話 自己流アサーティブ・コミュニケーション

文字数 1,410文字

 会社で文書廃棄作業をしていたら、5年くらい前の研修資料が出てきまして。
パラパラめくったらその中に「アサーティブ・コミュニケーション」というワード。
確か、クレーム対応のDVDの中に出てきたような……
ちょっと荒いのでざっと読み流してください。


 アサーティブ(assertive)=自己主張

 ひと言でいうと、伝えにくいことを伝えなければいけない場面で有効なコミュニケーションの手法。
 攻撃的ではなく、受け身ではなく、作為的(遠回し)ではないコミュニケーション。
相手に

しながら、

することらしい。


 まずは、アサーティブ以外のNGコミュニケーション。

攻撃的コミュニケーション:
よくある、絶対に自分は正しいという視野狭窄(しやきょうさく)的な残念さ。
多分自分自身の攻撃性を、有効な武器(コミュニケーション能力)と大きな誤解をしているから、ずっとそのままですね、ご愁傷様。

受動的コミュニケーション:
相手を尊重して自分を尊重しないこと。
自分を卑下して言いたいことを言えずに我慢していると、心の沼に“怒り”が沈殿していくように思います。そして“怒り”が飽和状態になったら、そこで関係をばっさり切断。もう修復不可能。
穏やかな人が急変するときってありますよね。

作為的コミュニケーション:
はっきり言わずに、遠回しに不機嫌さや嫌味で相手をコントロールしようとする面倒くさい人、いますよね。自分の影響力を試したがる。
「私がなんで怒っているのかわかる?」
わからないし、興味ないですよね。


 アサーティブ、基本の4本柱。
誠実:自分にも相手にも嘘をつかない
率直:遠回しではなく簡潔に伝える
対等:自分を卑下しない、相手を見下さない
自己責任:自分の言ったことに責任を持ち、言わなかったことに対し誰かのせいにしない


 そしてアサーティブを実践するにあたり手順というものがありまして、
①事実を共有・共感しあう
②自分の考えを簡潔に伝える
③選択肢を提示し、解決策を探る

①のポイント
「事実について相手との認識のすり合わせを行い」
「伝える内容を整理し、事実と感情を分けて考える」←ムズい!

②のポイント
「自分の考えを明確にし」
「相手に応じた伝え方を考える」←ムズいよ!!

③のポイント
「メリット・デメリットを比べ」
「双方にとっての最適解を導き出す」←無理ゲー

 「

」ってムズいけど、頭の片隅に置いておく必要があるかも。

 そして、自分に非は無いけど相手に謝罪しなければならない局面では、漠然とした「全面謝罪」ではなく「部分謝罪」が有効であると。
 やみくもに謝る「全面謝罪」では、相手が増長したり、又は流されていると伝わりそう。
例えば「ご不快な思いをさせてしまい(orご不便をかけてしまい)すみません」というような、感情の部分によりそう部分的な謝罪の方が、相手の怒りをやや鎮火できるかもしれない。


 で、私思い出したんですよね。
若かった頃、両親と言い争いになったときに、自己流のアサーティブっぽい対応をしていたなって。
なんかお怒りみたいだから謝りますけど、自分の非は認めていませんよ、というような。
(誤ったアサーティブ理解)

「私はそういうつもりじゃなかったんだけど、そう伝わったんなら謝ります、ごめんなさい」

 結局、可愛げが無いとまた怒られました。
言葉と言い方と態度と表情が一致していなかったんでしょうね。



こぼれ種からすくすく成長した、名も知らぬ庭の植物。


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