第22話 人間関係の「割合」についての雑談

文字数 1,675文字

 職場の再雇用(さいこよう)おじさんが、どう見てもサボっているようにしか見えません。いつも徘徊しています。
でもそのおじさん、私の嫌いなおじさん(先に向こうから私を嫌ってきたので、私もちゃんと嫌ってあげた。相思相嫌)と大喧嘩していたので、「意外と使えるじゃん」と最近見直したのですが。

こんなときは「働きアリの法則」を思います。

よく働くアリ:2
普通に働くアリ:6
怠けるアリ:2

 集団になると、この2:6:2の割合にどうしても分かれてしまうという有名なアレです。
よく働くアリのみのグループを作ったとしても、その中から2割は脱落するアリが生まれてしまう。
また、よく働くアリを除いてグループを作ったとしても、よく働くアリにバージョンアップするアリが出てきて、結局2:6:2の割合になってしまうという。

 なので、ナマケモノ職員がいなくなったら、その空席に私が抜擢(ばってき)されてしまうかもしれない。怖すぎる。そう考えると、ナマケモノ職員にも存在価値があるような。
いや、自覚していないだけで、自分はすでにダメなアリ認定の2割に入っているのかもしれないが……。


 これからの雑談は、子育て中に私が見聞きした体感、個人の感想です。

 家庭の中でも、2:6:2の法則は当てはまりますよね。
親が強すぎる家の子どもは、親にスポイルされてしまい、問題を抱えてしまうことが多いように感じます。そんなご家庭を身近でよく観測しました。
家庭の中で強弱のバランスをとってしまうのでしょうか。

 強いというのは攻撃(オフェンス)だけでなく防御(ディフェンス)もです。防御が強すぎて過保護になってしまう。どちらにしても干渉し過ぎ問題。
因果関係は断定できないけど、引き籠もりも身近で4件観測しました。

 もし子どもに強くなって欲しいのなら、自分は少し退いてダメなアリになってみるとか?


 そして、子どもで「自己実現」しようとしているの? っていう親もいますよね。
見果てぬ夢を追いかけるにも程がある。子どもにとって迷惑極まりない。
親と子どもは別人格、まずそれから認識して欲しい。
下手すると、数年後、十数年後に子どもから「復讐」されるかも。
(そしてこれはスルーして欲しいのですが、高学歴教育ママもキツいけど、それよりも子どもにとってキツいのは低学歴教育ママらしいですね。皆まで語りませんけど、新種の地獄)


 それから、子どもが自我を持って成長することは喜ばしいことですよね。
なのに、思春期、反抗期の軋轢(あつれき)を「可愛くなくなった」と過剰反応する親もいるんですよね。生意気になるのは仕方ないじゃないですか。子どもはペットじゃないんだから。

 どうも、家庭内の力関係が変化するのが嫌みたいですね。ずっと自分が猿山の大将でいたい。自分がいないとダメと思っている。そんなに主導権を握りたいのかなぁ。


 話は違うかもしれないけど、自分の劣勢を認めたくなくて、目立ちはじめた人(次の段階に進もうとする人)の足を引っ張るというのもありますよね。自分が住んでいるところの県民性かな?
えーと……成長するためには、今までの関係から「いち抜け」することが必要な局面が出てくると思う。仲良かったり、世話になっていたりしても。よく「関係リセット癖」と揶揄(やゆ)されたりするけど、仕方のないことだと思うんだよなぁ。


 と、私は思います。
何故か急に盛り上がって、文末がラフになりましたね。子どもは千差万別(せんさばんべつ)なので、あくまで私が見た一例です。(サポートが必要な子どもは別です)


 話は変わって、最近また別の法則を目にしました。

「1:2:7の法則」です。
自分の周りに10人いたとしたら、
1人:何をしても自分を好きでいてくれる人
2人:何をしても自分を嫌う人
7人:接し方によって関係が変わる人

 すべての人から好かれることはできないけど、すべての人から嫌われることも無いということ。対人関係を割り切りましょう、という趣旨(しゅし)だと思います。
でも私が怖いのは、接し方によって関係が変わる7人。
粗相(そそう)があったらすみません。

(この法則は、何をしても自分を好きでいてくれる人=2人、何をしても自分を嫌う人=1人、と記載している例もあります)



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