第17話 ついていけない

文字数 823文字

 戻り梅雨ですかね、やっぱり……

 今年の梅雨明けは異常な短さだった。私が生きてきた歴史上、自覚のある中で1番だったのでは?という気さえする。確かに、梅雨明けと宣言された数日はピーカンの夏空だったから納得もしたのだが。それなのに、ここ数日の大雨はなんなんだ。自然のことだから誰のせいでもないけれど、なんか解せない。とりあえず、このモヤモヤした気分を早々の梅雨明け宣言のせいにする。

 最近のゲリラ豪雨は、新しい季節の形のようにも思える。そのうち

「やっとゲリラ豪雨明けですね」

なんて会話が普通になったりして。

 このところ気象以外の環境の変化もめまぐるしい気がする。単に私が歳をとって世間についていけなくなったせい?若い子たちは、感じていないこと?21世紀に入ってからなんか変だ。インターネットの普及に始まり、電話は1人1つ、一般の人が芸能人のように活躍できるYouTube、コロナが蔓延して顔を隠す生活の日常化、ウクライナ戦争のライブ……私が若者だったころには想像もしなかったことばかり。

 昭和生まれの私が現役世代のころは劇的な変化があまりなかった。だから今の環境や社会の動きが、激動な感じがしてならない。時代の過渡期ってこういうもの?今は理解出来なくても必死に情報に耳を傾けている。

テレビCMで87歳のアプリ開発者が言った

「とにかくバッターボックスに立ってバットを振ってみようと思ったんです」

 新しいことに飛び込むのは勇気がいること。ましてや寿命が短い人ならなおさら。失敗は成功のもとと言うけれど、歳のせいか失敗に対する耐性が弱くなった気がする。歳を取るってこういうこと?私は常々、寿命を全うするまで自力で生きようと努力しているつもりだった。少なくとも体力による生活の質は、まだ落ちていないと思っているが。それだけではダメなことに最近気付かされた。今の環境に頭も使わなければいけないと言われている気がしてならない。

 あなたは時代の波に乗っていますか?








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