第28話 酷暑効果

文字数 907文字

 まさか、こんな暑い日になるとは思いませんでした。

 昨日、ラウンドをした。天気予報では危険な暑さと言っていた。私の場合、人一倍身体を気遣わなければいけないのに……行った。そりゃ、やめられるものならやめていた。やめられない理由があった。

①一緒にラウンドをする人に迷惑がかかる

②今回は先生のレッスン付き

③普段のラウンドが少ない私にとっては大切な1回

 前夜はドキドキが止まらなかった。ラウンド出来るからではなく

『私、生きて帰れるかしら……』

という何とも身勝手な思い。

 午前4時半。早朝ウォーキングするときの起床時間なので無理なく起きれたが、気温はすでに29℃を越えていた。じゃあ、8時半スタートのころには何度になっているんだ?とは言え、ゴルフ場は木陰があったり、少し山に近かったりするので多少は過ごしやすいのでは……などと思ったりした。そもそも、私がこの真夏にラウンドを予約したのは去年行った人が

『意外と涼しかったのよ〜』

と言う裏付けがあったから。その裏付けも、ゴルフ場に着いたときには剥がれていた(泣)

『あ〜、やってもた〜』

 カートに乗せられたゴルフクラブが既に熱い。私には、ここ何回かの偶然がある。それは1ホール目の順番決めのとき1番を引いてしまうこと。昨日も。とにかく後に続く人に気持ち良くスタートしてもらわなければと思いながら第一打。

パッカーン‼︎

 昨日は全体を通してドライバーの当たりが良く、いつもは何回かある、空振りがゼロ。そして2桁のスコアやOBが無く、フェアウェイウッドの調子が練習場よりも良かった。それでも100切りは程遠いが。先生が言った。

「ariayuさん、調子いいじゃん!」

「私、暑い方が調子いいかも」

 なんて冗談が言えるほど。お昼ご飯は全部食べられなかった。私の胃袋は満水だったよう。この水分が調子良く打てた原動力だったかも。でも後半は何ホールか休んだ。後日体調を崩したら元も子もないと我に返ったから。

 そして翌朝の今。リビングの室温は32.8℃湿度54% 普段なら背中に汗が流れ、クーラーのお世話になっている状況。全然平気。昨日の暑さが鍛えてくれたと信じる。

 調子に乗らずクーラーつけま〜す。
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