第58話 函館の旅・DAY2

文字数 896文字

 旅行2日目の朝も早起きしました。初日ほどではないですけどね。

 午前6時半。私たちは朝食会場の入口にいた。今回の旅のメインであるビュッフェ式朝ごはんの始まりだ。私は心で叫ぶ。

『見て、食べて驚け!手配した私に感謝しなさい』

もちろん夫に対してである。眺めの良い席に通され(コレも結婚記念日告知の恩恵だと思われる)私たちは、思い思いの料理を取りに散った。

 夫は片っ端から料理を皿にのせている。全種類食べてやろうという勢いだ。私もそうしたい所だが、若い頃に比べ少食になった。最近は料理をひと通り見たあと、決めた物に真っしぐらな取り方。私のビュッフェ料理のモットーは、()え。食べるのと同じくらいに盛り付けも楽しんだ。少し食べ過ぎたが、完食。夫も驚くほどの量を食べ尽くした。

 2日目は朝8時台の北斗に乗って函館に向かおうと予定していたが、大幅に遅らすことになった。準備編でお伝えした通りチケットを事前購入せず現地入り。それでも行き当たりばったりで思い通りの電車に乗れるとは思えなかったので、昨日ジンギスカンを食べに行く前に、みどりの窓口へ寄った。窓口のお姉さんに希望の時間を言うと

「指定席は空いてませんよ」

と即答された。平日なのにである。なんでも午前発は修学旅行やツアーの団体でほとんど埋まっていて、所々一席ずつ空いているが『団体客に埋もれて座るのはお薦めしませんね』とお客目線の応対。仮に事前に予約出来ていたとしても、密密な車内だったのだ。結局お昼過ぎの午後発で、ゆったりと車窓を楽しむことにした。そしてお姉さんのお薦めで

の席に。

 というわけで札幌の滞在時間が増え、2日目の午前中は北大のキャンパスへ。私は大学生協のオリジナルグッズを見たかった。そして夫は以前NHKで見た恵迪寮(けいてきりょう)を見たがった。夫が学生の頃には宿泊施設としても使え、泊まったこともあるらしい。夫曰く、北大も立派な観光地だとか。自然いっぱいのキャンパスを歩いていると、まるでネコのように堂々とキツネが通り過ぎた。電車の時間ギリギリまで、北大を楽しんだ。

 函館のタイトルに違和感がお有りかと思いますが、ハイハイ次の投稿から函館に参ります。





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