第64話 函館の旅・DAY4最終話

文字数 940文字

 あっという間に最終日となりました。楽しかったということですよね?

 この旅の最後のイベント、4日目の朝食はホテルの計らいでアップグレードされていた。実はセンチュリーマリーナ函館にも、メールを入れていた(詳細は以前の話でご確認を)こちらのホテルは部屋に花束とお祝いのカード、そして朝食ビュッフェとは別に特別御膳のカードが付いていた。テレビドラマで、ホテルマンの粋な計らいを観たことはあったが、実際にサービスを受けてみると、嬉しいような申し訳ないような、図々しい客だと思われているかもしれないような恥ずかしさが入り乱れた気持ちだった。

 朝食会場で通された席はベイエリアが見える窓ぎわ。最後の朝食ビュッフェも取捨選択に困るほどの料理の数々。夫はここでも思いっきり皿に盛って、パクパク食べていた。締めのコーヒーを飲みながら

「こんなに満足できる朝食があることを知らなかった。どうもありがとうございました」

 誰が誰に言ったことかって?夫が私に言ったの。改まって言われたから

「それは良かったです」

と私も他人行儀な返事をした。お互い言い慣れていない言葉だったが『今、平和だな』としみじみ思った。

 部屋へ戻り、デスクにあったアンケートにサービスのお礼を書きチェックアウト。来た時と同じように、スーツケースをゴロゴロ引きながら函館駅まで歩いた。

 駅で買いたい物があった。それは売り切れ必至の『(にしん)みがき弁当』次があるかどうか分からない函館、確実にゲットしたかったので、前日に予約を入れておいた。一般のお弁当箱くらいの大きさで1,000円。全国旅行支援のクーポンで賄えた。余ったクーポンを手に夫は大好きなロイズのチョコを何種類か選んで満足そうだった。その後バスで函館空港に向かった。

 函館の最後はソフトクリーム。甘過ぎず美味。
帰りの便は、ほぼ満席だった。途中、富士山を発見。綺麗にハッキリ見えた。この旅が成功だった証のように感じた。

 晩御飯に鰊弁当を食べました。鰊と数の子のみが入った物ですが、それだけで充分美味しかったです。

 このお話を以て『ふぅ〜ん』を完結いたします。次のタイトルが決まったら、またダラダラ書いていきたいと思っています。みなさま、読んでくださりありがとうございました。それではまた。


 



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