第5話 時代の流れに

文字数 865文字

 えー⁉︎ここも〜。そんな出来事がありました。

 我が家から1番近いスーパーの駐車場の端っこで、何やら工事をしていた。よくよく見たら、地銀のATMを設置しているよう。この地銀はスーパーの少し手前に支店がある。それなのに敢えてここに構える理由は……

 ちゃんと確かめなくても分かる。おそらく支店が閉鎖されるのだろう。駅前にあるメガバンクも夏には閉鎖すると貼り紙がしてあった。そして駅の構内にあった別のメガバンクのATMは、それすら無くなってしまった。

 普通預金の金利が付かない。今や預けたところで箪笥貯金と同じ。いや、預けるのに手数料がかかる場合だってある。少し前から銀行の生き残り合戦が始まっている。そのうち通帳を紙で作るのもお金がかかる時代になるかもしれない。

 アラ還世代の、それ以上の皆さま。どのくらいの人が電子化された通帳をお使いか?以前、夫に促され地銀のネット支店で口座を作った。手元にあった箪笥貯金を入金した。入れたが最後、慣れていないので、出金することなく今に至る。紙の通帳のように預けた証拠が目に見えないので、そのうち預けたことも忘れそうで怖い。

 スマホやネットの使い方に少し慣れたと以前投稿したが、ネット銀行となると話は別。決済のように出金するよりも、入金して貯めるお金の方が神経を使う。ネット操作で一瞬にして無くなってしまうことはないだろうか?スマホが使えなくなったときに、どうやって対応したらいいのか全く分かっていない。スマホの時代に突入してから、世の中の当たり前だったことが新しいことに変わりつつある。自ら学ばなければ、どんどん置いていかれる恐怖にも似た焦りを感じる。

 母は病院の診察券を受付機に入れることでも、いちいち訊ねてくる。バーコードを使っての読み取りが出来ない。ましてやATMの操作なんて論外だ。私は母に付き添って教える。私もいつかは母のように取り残されてしまうのだろうか。目まぐるしく変わる社会のシステムを覚えていかないと買物も自由に出来なくなりそうだ。

 これから忘れる一方なのに、現実は厳しいです。
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