第36話 他山の石

文字数 883文字

 またまた教えられた気がします。

 森英恵さんが逝去された。亡くなる3日前まで仕事されていたそう。96歳。高齢になってまで仕事が出来たのは、周りの要望もあっただろうが、何よりも自己管理が上手かったのではないかと思う。

 聖路加病院の前院長だった日野原重明さんの食事を思い出す。100歳を越えたころの朝食だったかが、ビスケット1〜2枚と飲み物だけ。それでちょうどいいと。身体の声を訊いていた証か。

 最近、朝のお通じが便秘気味。食事の変化はあまりないと思うが、暑さに負けてウォーキングをサボっている。すわ、腹筋の衰えか。トイレに座っていても、(らち)が明かない。文字通り

「クソッ!」

と思ってトイレを後にする。アラ還の身体は融通が利かない。むしろやり過ぎくらいでちょうどいいくらいのこともある。もっと身体の声を聴かなくちゃ。

 元オセロの中島知子さんをテレビで久しぶりに見た。10年前まで美人芸人としてマルチに活躍していた人だ。いろいろあって今は大分県でタレント活動をしているとか。毒のあるトークは健在で滑舌も良かったが、残念な所が。指先。苦労の跡なのか、手入れを怠っていたのか。まだ50歳なのに可哀想だなと思わせるくらい荒れていた。でも、言ってあげたい。
『50歳なら、まだまだ大丈夫。新陳代謝を信じなさい。継続すれば、また綺麗になるから』

 私がスキンケアにこだわり始めたのは50歳を過ぎてから。今の肌の方が断然いいと思っている。私の投稿を読んでくださっている人ならお分かりかと思うが、さほどお金はかけていない。自分の肌具合を知り、適切なケアをしていくだけ。私は歳を取ったら美人とかブスとかじゃないと思っている。手入れされた肌が一番。その昔、真矢みきさんが言ってた

「諦めないで!」

ただ、あのCMの商品はいただけなかったが。

 私の母は外出しない日も白粉(おしろい)をする。その肌は化粧水を使わず乳液だけで保たれてきたが案外綺麗だ。先日の電話での会話

「最近、シワが目立ってきちゃって」

母、83歳。少し違うが、私は間違いなく遺伝子を受け継いでいる。

 母の発言は、私以上に年齢に抗っていることがあります。


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