第32話 1㎏減った

文字数 851文字

 その体調管理は有効ですか?

 2ヶ月ほど、1㎏増えた体重が全く戻らなかった。ウォーキングはもちろん、白米の量を減らし、禁酒しても朝には、ちゃんと同じ体重。

もう、この体重でいくしかないな……

そう諦めかけていたとき、ふと(ひらめ)いた。

お腹が空いたときに食べればいいんじゃない?

 朝起きて朝食、12時に昼食、そして夫と夕食。その都度お腹は空いていたか?そう自分に問うたとき、あまりにも身体を無視した食べ方をしていたなと感じた。あるユーチューバーが言っていた。

「身体は借り物。大事に扱わなくては……」

 ちょっとスピリチュアルじみた発言ではあるけど。自分の身体を別物扱いすれば、体調管理に新たな気付きがあるかもしれない。私の身体は私であって私でない。そう思いながら体重に向き合うことにした。とりあえず食事はお腹が空いてから、そして腹八分。何時間か空けて食べるダイエットがあるが、私は時間を決めずにやってみた。ただ、片腎(腎臓が1個)なので水分補給はいつもと同じように。

1週間もしないうちに結果が現れた。

マイナス1㎏

 いつもと変わらない運動量。いや、むしろウォーキングは暑かったので歩かない日が多かった。やはり食べ過ぎていたか?私の腹八分は、九分だったのか?そして胃袋はお腹が空いていないのに、次から次へと消化を余儀なくされていたのか?と。今まで食事の増減ばかり考えて、ベースの身体を(ないが)しろにしていた。常々QOLを意識してきた筈なのに。管理が出来ていると思い込んでいた。年に1度の健康診断は人任せのイベントのような扱いをしてきたのかもという気さえした。

母の言葉を思い出した。

「この薬は、言われた通りの量では多すぎるから、今日は少し控える」

 今では医者に生かしてもらっていると言っても過言ではない母だが、あの言葉は医者任せではなく自分の身体と向き合うものだったのだと。ただ母が加減していたのは体調維持に繋がるサプリメントのような類のものに限るが。今さらだが母に教えられた気がした。

 夕食だけは、なるべく夫に合わせています。

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