第４６話　夏と共に去りぬ

　台風に続く台風。皆さまのお住まいは大丈夫ですか？

　ひと雨ごとに秋に近づいて……なんて今の雨はそんな悠長な感じじゃない。凄く乱暴な天気が続き萎えるが、私はお気に入りのラジオ番組が昨日最終回を迎えたことで、さらに気落ちしている。

　私が聴いていたのは『どーゆーふー』という月〜金曜日の朝にやっていた男女２人の掛け合いトーク番組。地方局の放送だが今はradikoというアプリがあるので、もしかしたらお聴きになっていらっしゃった人もいるかもしれない。

　ほぼトークで３時間。内容はリスナーからのメール読みやクイズ、通販、ニュース、エンタメ情報など今話題の物を軸にしたバラエティ。漫才を聴いているようなやりとりは、ニヤリとかクスッは毎度のことで、時には思い出し笑いをするほどだった。時々、間違った言葉遣いもあったが、そこはご愛嬌。私のツボにハマっていた。ここ最近、いくつか曲を挟むようになったのが気になっていた。選曲は悪く無かったが、軽妙なトークに水を差すような感じで少し残念だった。

　９月に入り番組終了の告知が。内容も今までありがとう的な過去の話題が出始め、声の張りもトーンダウンしたような感じになった。５年間続いていたのだからそれも仕方ない。聴いているこっちも同じ気持ちだ。

　同じ時間帯に始まる新しい番組は『とーゆーふー』のときの女性がお一人でやられるとか。慣れた声でも最初は違和感があるだろうな。

　それにしても、この地方局の秋の番組改変には少々物申したい。平成時代まではトークと言えばAM局、音楽が聴きたければFM局だった。令和になり、この局がFMのクリアな音で聴けるようになったときは感激した。そこまでで良かったのに……局全体を音楽多めの番組ばかりに改変するなんて。私のようなリスナーの局離れを心配する。

　朝のラジオ番組は、私にとっての情報源。面白さも大事だが、それよりも私が選ぶ番組は、最新の話題や難しい内容を噛み砕いて教えてもらえることが重要。新聞を取らなくなった今、ラジオは私にとって三面記事であり、辞書なのだ。

　ネットニュースはまだまだ不慣れです。