第33話 我が家のお盆

文字数 842文字

 お盆休み、いかがお過ごしですか?

 夫は次男なので、ウチには仏壇がない。だからお盆はもっぱら長期休暇と捉え、ご先祖様には大変申し訳なく思うが、もう何年もまともに墓参りしていない。そして今年のお盆も酷暑とコロナのせいにして、ご無礼してしまった。この場を借りて
『ご先祖様、いつも見守っていただき、ありがとうございます。こうして投稿できる時間があるのも、ご先祖様のおかげです……』
一応、本気モードで一字一句書いたつもり。子どもたちも自立が安定してきたことだし、来年のお盆は、それぞれの墓に出向けたらと思う。

 今年のウチのお盆休みは昨日、下の子が帰ったことをもって終わった。4泊5日。上の子は半日。

 お盆休み少し前に下の子からLINEで

『中華のテイクアウトして帰ろうか?』

ときた。以前から話していた中華屋(麻辣大学(マーラーだいがく))の料理を食べさせたいとのこと。その気持ちが有り難い。更には一食作らなくて済むだけでも有り難い。ならば上の子も呼ぼうとなった。

 会社帰りのままで店に寄り、5種類の惣菜4人分を手に、着替え他の荷物が入るリュックを背にして、夜の新幹線で帰省。いつもは自宅の最寄り駅まで迎えに出ていたが、今回は新幹線の駅までお出迎え。美味しい中華のためだ、いやいや遠路はるばる届けてくれた下の子の労をねぎらうためには当然の図らい。

 想像通り重たそうに駅に現れた下の子。その姿は、すっかり大人。頼もしくもあり、淋しくもあり一瞬だが複雑な気持ちになった。

 首尾よく車に乗り込むと、堰を切ったように話し始めた。以前の投稿でも書いたような気がするが下の子は話好き。主に会社のことが多い。以前勤めていた人との話もあって、着々と人間関係が築かれているのが分かり、不満や愚痴が出ていても何故か安心している。

 会食は翌日の昼にした。久しぶりの家族集合だけでも満足だったが、下の子お薦めの惣菜は美味しくて大満足。今度は直接店で食べてみたいと思った。コロナの終息を切に願う。

 我が家の中華好きは夫の影響がかなりあります。


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