第三十二話 生きている実感
文字数 2,125文字
1月元旦
-AM 5時30分-
《アスマ自宅》
と、言う事で···
結局二人でコタツで寝ることになった
まぁ、側で寝てるだけ 安心感は違うな··
てか、ソファーよりはコタツの方が暖かかったわ····
-AM 11時10分-
《悠人(ハルト)邸》
ピーンポーン ピーンポーン ピーンポ···
ガチャ――――···
-PM 12時55分-
ピーンポーン
ガチャッ
元旦の昼下がり、外は寒いけどとても良い天気だ···
大人達は正月を満喫しようとビールや焼酎、日本酒と既に飲んでいたらしく出来上がっている
まさかの湊さんはキッチンドリンカーだった····
それにしても···、どんだけ仲良しだよ···
···あの日、俺の前にレンが現れてから俺は幸せだなって思うことが増えた···
だからレンが死んでしまったら何の意味もない···
でも···、それはレンにとっても同じだったんだな····
そこまでレンが俺の事を想っていてくれてるとは全く思ってなかっただけに正直ビックリした――――
と、同時に心の中では嬉しくてたまらなかったんだ····
今日の、この瞬間も噛み締めて過ごしたいなって本当に思ったよ····
同日
-PM 5時30分-
《七幡宮-境内》
そうして、それぞれの正月が過ぎて行くのだった····