第三十五話 惚れられ迷惑
文字数 1,803文字
2月1日(金)
-PM 12時20分-
《デザイン専門学校―学食》
コトン····
1月25日(金)
-AM 12時40分-
《アスマ自宅周辺》
そうして私は、いつものように自分のアパートへ向かっていました··
ジーーーーーーーーー······
そのとき突然だれかの視線を感じたのですが··
周りを見渡しても人が居る気配はなくて···
目を凝らしてよーーーーーっく見てみると···
暗い夜道····
普通は見える筈のない遠くの電信柱の影―――――
でも、私には見えるのです
相手が人ではないから····
そうして、そんな日々が何日か続き····
最初はただの黒い人影だったモノが、どんどん近付いて来て今では性別まで分かるくらいになっていました····
相変わらず彼?は電信柱の影から私を見ていたのです
しかし、そのまた数日後····
ガチャー··· パタン··
シャーーーー····
パシャ-···
と、私が湯船に浸かってリラックスし始めた丁度その時――――――
コンコン-···
湯船の脇の壁側には窓があり、その窓をノックしているような音がしたのです―――――
コンコン-····
その時、私はたまらず振り向いてしまった··
ノックをしてくる窓の方を···
一応お風呂場の窓は磨りガラスになっており、中は見えない様に施されていましたが···その磨りガラスに顔を押し当て、必死で中を覗こうとしているクソ野郎が·····いえ、さっきの男性の霊がおりました···
∑ っ!!!
コンコン-····
コンコン-····
コンコン-····
と、言うことでムカついてガン無視しているのですが毎日のようにお風呂場と寝室の窓をノックしてくるので····