出会い

エピソード文字数 3,746文字



     

                        ー PM 4時44分 ー




       ~♪♪~♪♪♪~




     1番線に電車が参ります··


    お乗りの際は、白線の内側まで


       お下がりください··






  



      ···カタンカタン-···· カタンカタン-····




·········ん?





ズルッ-····


ズルズル···· ズル····





····何だ···?

あれ···






ズルズル······ズルズル-····



ズルズル····ヒャヒッ ·····




ズル··· キヒヒャヘァ~···· ズルズル····





っっ!!!?






アァァ···· ズルッ-··· スマァ~···


ケヒャハァ····グヘへ···· 






···ひ、人··?

いや·····、影···が動いてるのか···?








···ズルッ-···



コッチ二···コイ···ヒャフヘヘ··· 


ズルズル····


イッ···ショ····· ダヨ·····






ズル····




っ!!!

や、ヤバ····い··っ!!!

また奴らが····


····体が····っ!!

動かな····い··




      ···············


      ···············


          俺の名前は


         伊吹遊馬

       (いぶきあすま)







     子供の頃から霊感体質で


   妖怪、心霊の類いに絡まれ続けて


          生きてきた··










           最近では症状が悪くなる一方で··  


           死にかける事なんてざらにある





     





                           今日も本当は、 


                大切な用事があったんだ






                ··でも、この調子だと


            もう··、待ち合わせ時間には


                     間に合わないだろう··






  




          ··って言うレベルの問題でも


                          無くなってきた··






                           今回はどうやら


                    もうダメかもしれない··







·····くっ··

本気で···、ヤバい···········

意識··が····




ズルズル····


ヒェフヘヘヘヒ····


ハヤク······  コォーーイヨ···





ーピッー·····


スタスタスタ

っっ!!!
(誰か来た····っ)
誰か····っ!!た··す······

·······················っ!!!




        ··声が出ないっ!!




  




     意識も、もう無くなりそうだ··





  どうせ···誰にも見えてないんだっけ··






            助けてなんか··もらえる訳が··


                                    ない··





   



              所詮··、俺の人生なんて


     大したもんでも無かったし··


           流石に疲れてきた··








      なんて考えていた··

   

       その時だった··



····大丈夫ですか?
っっっ!!!!!
  





    俺の意識に飛び込んできたのは


       女の子の優しい声だった






·····駅は人が多いですからね··

人外のモノ達も多く存在しているのですよ··

·············

(この子には···見えてるのか···?!)

···取り敢えず、アレから視線を外さなければなりません···
···申し訳ありませんが、貴方の手を握らせて下さいね

······················

(··えっ?!!)
   





   そう言って、その女の子は


    俺の手を優しく握った···






     その手の温もりは


   忘れられなくなりそうな程


      温かく、柔かかった





·········っ!!

体が···動く·····っ!






···ウゥゥウ~···ズルッ


ア~スマァ~····


コッチニイ·····コォイ····イイイ····


ズル···ズル····







·····アナタ達が···

何故、この方を連れて行きたがるのかは分かりませんが····

今日は此れにて、失礼致します


·····えっ?
グイッッ
おわっっ!!

  




    そう言って、彼女は俺の手を引き


                猛烈ダッシュをし出した··






  




                 必死で走っていたせいか


                   気付くと駅の外にいた··





ぜえぜえ·····っ!


も、もう大丈夫じゃないっ?!

····はあっはあっ


は、はい····っ!

大丈夫···でしたか····?

あ····、うん····

有り難う··


いえいえ!

お役に立てた様で何よりです!

··························
·····················?
·····えっと··

その···

へっ?
····手を···

このままずっと握られてるのは···

その····、俺的には嬉しいんだけどさ··



っ!!!!!!!

ごっ、ご免なさいっっ!!!

    





     彼女は、大慌てで手を離した



     顔を真っ赤にして··






···············

(可愛いな·····)

そっ、そうだっ!!

自己紹介っ!!自己紹介しないとっ!!

·············

じゃあ、俺から····

···俺の名前は、伊吹遊馬

年齢は19歳だよ

·····因みに··

見ての通り····、霊感体質で

昔から、あんな感じなんだよね···

····そうでしたか
今まで誰にも···、俺が見ているモノが見える人なんていなかったんだけど···
君には····、見えてるんだよね···?
······················

···私は、櫻井蓮と申します··

年齢は、アスマさんと同じ19歳です

···勿論、私にも見えています
(やっぱり····)


·····初めて見える人に出会ったよ··
·····················
··君は、その···

さっきのアレ···、見えてたのに

何とも無かったのか?

··えぇ、まぁ····

私には守護霊と術(すべ)がありますので··

       




         守護霊··







  それはまぁ、何となく分かるが





    術(すべ)ってのは何だ··?





   







      ··なかなか不思議な女の子と


     出会ってしまった気がするぞ··





            と、思っていた時··






と、取り敢えず!
えっ?
アスマさんは今のままではとても危険です!
むしろ、良く逃げ延びていたなと思うくらいです!
あ、あ~····

まぁ、たまたま···かな···

····················

ですので···、その体質を抑える方法を考えていたのですが···

······えっ?!

何とか出来るの?!

····アスマさん
え?
これから、お時間は大丈夫でしょうか···?
あ····、うん····

まぁ大丈夫だよ···

·················

···もしかして何か用事がありましたか··?

·····ちょっとね··、あったんだけど····

多分もう居ないと思うから·····

··················?

大丈夫なんですか?

ああ·····

きっと、最初から無理だったんだと思う··

·····?
今から何処かへ行くのか?
あ、はいっ!

アスマさんを守るためのお守りを作りに行こうかと思います

お守り·····
      





       ··正直


    そんなもんで今までの苦悩が


     収まるとは到底思えない··





     俺の体験上、この体質は


       異常なのだから··







······えっと··

お気持ちは良く分かりますが···

えっ?!






            やっべ··


      心の声が顔に出ていたようだ··






····これは、強制ではありませんので···
···もしアスマさんが行きたくないのであれば、私は此処で失礼致しま·····
!!!!!!!
ちょっ、と待って!








       俺は思わずレンの言葉を遮った


    何故なのかは自分でもよく分からない···







                            兎に角、俺は··


      このままレンと別れたくは無かった




は、はい····
····行きます

ごめん··、別にレンを疑った訳じゃないんだ··

っ!!!!

(よ、呼び捨てっ!!!?)



 

      ···········


        何故かレンは


      またしても顔を赤くしている··






        俺··、何かしたか··?






(男性から呼び捨てにされたのは小学校以来です···っ!)
···ええっと~····
ハッ!!

す、すみませんっ!

ではっ、参りましょう!

お、おう




                    ··こうして、俺は






       ちょっと不思議な女の子、


      レンに命を救われ





     今まで誰にも理解されなかった


          この異常な体質も


     何とかなるのかもしれない··






        と少し期待をして


        レンと行動を共にする事にした··






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登場人物紹介

名前 伊吹 遊馬(いぶきあすま)

年齢 19歳

身長 179㌢

体重 63㌔

趣味 弓道、スノボ、漫画、小説


本編の主人公。

極度な霊感体質な事から、有りとあらゆる百鬼から命を狙われている。

それ故に、物事を諦める思考のある性格。

レンに興味を持ち始める。

名前 櫻井 蓮(さくらいれん)

年齢 19歳

身長 150㌢

体重 内緒

趣味 お寺巡り、お経早口言葉、御詠歌


本編のヒロイン 

実家はお祓い家業を営んでいる。

アスマを助ける為に自らを犠牲にするが、犠牲とは全く思っていない根っからのお人好し。

名前 伊吹 悠人(いぶきはると)

年齢 35歳

身長 183㌢

体重 68㌔

趣味 カクテルの調合、アンティーク収集、ドリ車の改造


アスマの叔父【para ti 】のオーナー

自分の息子のようにアスマを可愛がっている。

女性関係には少々だらしなく、それ故に婚期を逃して未だに独身。

名前 宮琵 曄子(きゅうびようこ)

年齢 ???

身長 165㌢

体重 秘密

趣味 七変化、レンの子守


レンの親友

レンとは相当親しい間柄で、学校ではいつも一緒に過ごしている。

その正体は謎に包まれており誰も知らない。

名前 碓井(うすい)

年齢 33歳

身長 185㌢

体重 75㌔

趣味 車、バイク、バギー、


【Para ti 】のバーテンダー

見た目はヤバいく、口調も荒いが

実は紳士。

特にも女性には優しく、執事より人気が高い。アスマの事も可愛がっている。

名前 湊(みなと)

年齢 30歳

身長 177㌢

体重 62㌔

趣味 コース料理やスイーツの試作、海外で食べ歩き、彼女募集中


【Para ti 】のシェフ&パティシエ

基本的に落ち着いていて物静か。

生まれてこの方、怒った事が無い。

常に食材の事を考えている為、彼女にフラれる事が多い。

名前 ???

年齢 ???

身長 ·············

体重 ·············

趣味 ???


飼い猫のようだが·····?

名前 黒崎 陵(くろさきりょう)  

年齢 35歳

身長 175㌢

体重 65㌔

趣味 野良猫の保護と世話、読書、創作料理


黒猫マートの店長

スーパーの様な品揃えでありながら、実は24時間営業のコンビニ店長。

猫が大好きでとにかく優しい。何事も猫優先のため彼女が出来ない。

名前 櫻井 梗(さくらいきょう)

年齢 26歳

身長 178㌢

体重 59㌔

趣味 酒を飲む、自然の中で小説を読む、使い魔を従える


レンの兄

お祓い家業を営みつつ、神社の神主を勤めている。霊力が強く百鬼は近づこうともしない。··最近彼女にフラれた。

名前 黒鉄(くろがね)

年齢 630歳

身長 190㌢

体重 78㌔

趣味 佐助の守護、佐助と散歩、佐助と昼寝


佐助の飼い猫(人型バージョン)

630年の時を経て、佐助(黒崎陵)との再開を果たし、今を幸せに暮らしている猫又。超級百鬼であり、百鬼の中でも敵はいない程の強さを持っている。


名前 櫻井 蘭蕉(さくらいかんな)

年齢 30歳

身長 160㌢

体重 秘密

趣味 筋トレ、太極拳、少林寺拳法


レンの姉(長女)

基本おっとりしているが、趣味は大体護身術や体を鍛える事。

仕事はグラフィックデザイナーで、中間管理職。

男性との縁がいつもいまいち。

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